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Tift Merritt [Today's Album]

「Tambourine / Tift Merritt」 (2004)
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Tambourine

Tambourine

  • アーティスト: Tift Merritt
  • 出版社/メーカー: Lost Highway
  • 発売日: 2004/08/24
  • メディア: CD

身内よりオマエ文章なげえよっ!との突っ込みがあり、今回はなるべく簡潔になるよう努めます。
そして久々に女性シンガーを・・・。

1stを聴いたときは「Emmylou Harrisの再来かっ!?」と思ったけど、改めて2ndを訊いてみるとよりパワフル。Rockよりになった2ndのサウンドの方が彼女にあっているのかもしれない。

75年、Texas生まれのNorth Carolina育ち、音楽好きだった父の影響もあり、10代前半でギターを覚える。当初は他のティーンエイジャーと同様、Punk等の反抗心を露にした音楽に惹かれるが、興味の対象は徐々にアコースティックなサウンドに。「Joni Mitchellにはまらなかった女子は信用できないわ!ふんっ!」とまで語っているほどJoniにはまっていた時期があるらしい。その後Emmylou Harris(ほらやっぱり!)を耳にしてから、よりRootsよりのサウンドの虜になり、自らも音楽活動を開始する。
地元の音楽シーンでは直ぐに頭角を現し始め、カントリー・ロック・バンド、Tow Dollar Pistols(その筋ではけっこう有名)の準レギュラー・シンガーとしてステージをこなす。しかし、自分自身の楽曲を演奏するBandの必要性を感じ、The Carvinesを結成。Sugar Hillレーベルと契約の一歩手前まで行くが直前で破談。

その彼女を救ったのがNorth Carolina生まれで、90年代以降のアメリカン・ロック・シーンを語る上で欠かせない男、Ryan Adams(Bryanじゃないよ)だった。Tiftを見初めた(?)Ryanは自分のマネージャーに紹介、その結果メジャーのUniversalから配給しているルーツ・ミュージック・レーベルLost Highwayとの契約に成功。
ソロアクトとして契約したのにも関わらず、苦楽を共にしたThe Carvinesをバックに迎えた義理堅い女Tiftは、デビューアルバム「Bramble Rose」を2002年にリリース。そのオールド・スクールなカントリー・ヴォーカルは「“Lucinda Williamsの力強さ”と“Iris Dementの真に迫った響き”、“Emmylouのシルクのような滑らかさ”が見事に融合されている!」と大絶賛される。

最新スタジオ・アルバムとなる今作はプロデューサーにGeorge Dorakoulias(Tom Petty、Black Clows、Jayhawks等)、エンジニアにJim Scott(Neal Casal、James Iha、Doyle BramhallⅡ等)と、製作サイドで90年代以降のアメリカン・ロック・シーンに大きく貢献してきた二人を向かえ、より力強いアメリカン・ロックを聴かせている。

①「Stray Paper」、アコースティックギターのストロークにのって歌いだし、サビでかぶるエレキ・ギター。エモーショナルなのにほろ苦く、どこか冷めている・・・。このサウンドにピンと来たあなたは正しい。この曲は明らかにJayhawksスタイル。やっぱりGary Lourisがアルバムに全面参加。
②「Wait It Out」では「2曲目でこんなに飛ばしちゃって大丈夫なのTift?知りつぼみじゃないだろうなぁ?」と心配性なおっさんをヤキモキさせるパワフルな8ビート・ナンバー。
③「Good Hearted Woman」⑥「Your Love Made a U-Turn」はホーンを導入してSouthern Soulを髣髴とさせる、前作にはなかった試み。彼女のヴォーカルスタイルもカントリーだけではなくSoul、R & Bに多大な影響を受けているのが良くわかる。因みにDusty Springfield好きらしいです。
④「Ain't Looking Closely」も再びJayhawks-Gary色が色濃く出た、どこか“寒いサウンド”。
前作の路線を踏襲した泣きのカントリー・ソング⑤「Still Pretending」⑧「Plainest Thing」も、もちろんあります。
⑨「Late Night Pilgrim」~ラスト⑫「Shadow In The Way」までは疾走感たっぷりのこれぞアメリカン、というサウンドでおじさんの心配をよそに突っ走る。
⑩「I Am Your Tambourine」で馬鹿テク黒人ペダル・
スティール奏者Robert Randolphも参加。この人自分のバンドでは凄いファンキーでグルービーな演奏していてぶっ飛ばされました。この曲でもエンディングで強引に切り込んでくる。でも音が太すぎ!言われなきゃ普通のスライドだと思っちゃうよコリャ。カッコいいんだけどペダル・スティールの繊細な咽び泣きとは無縁の人だな君は。曲がノリの良い曲で正解。
⑪「Laid a Highway」は、生まれ育った町を逸れて建てられたハイウェイ、ホッとする反面、死に行く町を目の当たりにする遣る瀬無さを歌った、私一番のお気に入り曲!

他にHeartbreakersからMike CampbellとBenmont Tench、そしてNeal Casal、Maria Mckee、Don Hefingtonと現在のアメリカンロックを支えるメンツが集結してカントリーロックの枠を超え、Soul色をも違和感なくブレンドした極上のアメリカン・サウンドを作り上げた。
そう言えば本作に参加しているMaria McKeeも93年の2ndソロでGeorge Dorakoulias-Gary Louris、Mark Olsonという鉄壁のJayhawks布陣で華麗なる(?)変身を遂げていたなぁ。 

この手の音楽を現在やっている人は皆同じような道を辿っているが、彼女もLost Highwayとの契約を切られたとの噂があり心配だが、(大きなお世話か)マイナーでもかまわない、着実に次のステップを踏んで3rdアルバムを届けて欲しい。

惜しくも受賞は逃したが、2004年度Grammy Best Country Albumにノミネート。今回のDixie Chicksのような政治的駆け引きでもないと、選考員にはこんな素晴らしいロック・アルバムにBest Country Albumを与える度胸なんてないだろうな。(因みに受賞はLoretta Lynn、あんた、もういらないだろう?)

えっ?文が長いって?

Video 「Good Hearted Man」 PVですね・・・


Video 「Stray Paper」 バック・ステージでのリハか?



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定期病状報告 [脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)]

自分自身へのメモのために。

昨晩はいつもより手の痺れが強かったかな。
今朝は普通、平均値。
午後に入って徐々に悪化、いつもは左の方が痺れが強いのだが、右手の人差し指の痺れが強く、左クリックで指の腹の辺りにビリッときます。
今は頭もギザ重い、天気図見れば理由がわかるかな?

だったら、PCなんか止めろ、と人は言うかもしれないが、今までの経験からそれで悪化する訳じゃないってわかっているので・・・。
まあ、一時的にそれでどこかを痛めたりすることはあるかもしれないけど、大きい流れで見てそれが根本的には病状に関係ないってことがわかるんですよ。

それと、元々私の場合横になったら症状が軽減するってことが全くなかった。逆に背中が痛くて寝てられないぐらい。
漏れている量はかなり多い方だったのに・・・。何故だろう?

何もしていないのが一番辛い、映画や野球を見たり、音楽を聴いたり、パソコンに向かったりと、何かに神経を集中させている方がよっぽど気が紛れる。
何故か皿洗いは辛いけどね・・・。(笑)

以上、定期病状報告でした。


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