SSブログ

ZZ TOP [Today's Album]

「Mescalero / ZZ TOP」 (2003)
Click the Picture!
Mescalero

Mescalero

  • アーティスト: ZZ Top
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2003/09/09
  • メディア: CD

超メジャーなアーティストですんまそん!元々アメリカ本国での評価に比べて日本での認知度が低いアーティストだが、特に近年のアルバムに対してはあまりにも過小評価されているような気がするので・・・・。

今になって思うと大ヒットを記録した「Eliminator 」、「Afterburner」が私にとってのワースト・アルバムかも知れない・・・。とは言え、持ち前のブギーにヒップホップのリズムを取り込んだ斬新なサウンドはバブリーな80s'の中では群を抜いてクールに感じられたのだが・・・・。
80年代というのは私にとって妙な時代で、当時は熱中していた音楽や映画、ファッションを今再現されるとノスタルジーと共に心の奥底のもっとも恥ずかしい汚点を覗き込まれたような面映い気分にさせられる。私だけでしょうか?
その後の音楽遍歴の中でよりシンプルな物を好むようになっていったのだが、今聴いてみると当時はシンプルでストレートなサウンドを売りにしていたアーティストの楽曲までが、煌びやかで装飾過多、高音のキツイ音に聴こえる。急速に広まったデジタル・レコーディングの技術とデジタル楽器の所為もあるのだろうし、CDに移行し始めた当時の音質が酷かったせいもあるが、それが時代が求めていたサウンドだったのもまた事実。

唯一無比、最強のブルーズロック、ブギー・トリオ。彼らの経歴に関しては説明不要だと思うので此処では省きます。

セールス的にはどうなのかはわからない。しかし、RCA移籍後のZZは凄い!もちろん全米ツアー中のRolling Stonesを前座の彼らが喰ってしまったという、70年代の彼らを全盛期とする意見に反対はしないが、当時に匹敵するほど凄い!何が凄いって、やっていることは30年前と変わらぬブルーズロックなのだがそのサウンドが新しい!このテキサスのじいさんたちは80年代同様、今も時代に乗り遅れていない!それも時代に置いていかれそうな年寄りが必死でしがみついているのではなく、余裕綽々で現代ならではのレコーディング・テクニックを楽曲を生かすために取り入れている!
何が凄いってBilly Gibbonsの声が凄い!普通なら年をとれば声は痩せ細り、迫力がなくなってくるもん。彼の声も例に漏れず細くはなっているかもしれない。が、極限まで枯れきった声は凄みを増し、万年痰が絡んだまま搾り出しているようで迫力倍増!

今のところ最新作、RCA移籍後4作目。
①「Mescalero」では強烈にファズの効いたギターとブリブリベースのイントロに続いて故意に巻き舌で歌うBillyの「めすかぁれえいぅろおぅ!」というワンフレーズでKO! 腰は砕けヘナヘナに!大ヒットしたRough Boyを思い起こさせるスロー・ブルーズ⑤「Goin' So Good」では更に乾ききったBillyの泣きのヴォーカルにまたKO!⑨の「Stackin Paper」では喉を締め付けファルセット気味に歌うBillyのカスカス声にまたKO!軽くシャッフルしたリズムの⑪「What It Is Kid」では喉から火が出そうなサビでのヴォーカル、ヴォコーダー(Auto-Tuneですか?)を通した間奏での合の手、ピッキング・ハーモニクスを多用したリードギターにKO!
ノックアウトされっぱなしの軟弱ものですいません。

しかし今のLoud系(って言うんですか?)バンドが束になってかかっても敵わない貫禄とヘヴィネス。ハードなだけではなく引くところではしっかり引き、“間”を活かしているためハードなパートの迫力が増す。このあたりの駆け引きは円熟の極み。

「今のZZはうるさすぎる」というあなた、ノスタルジーだけで音楽を聴いていませんか?
そんなあなたを置き去りにTexasのヒゲ親父共は進化し続けている!


Video
「Just Got Paid (Rio Grande Mud 1972 収録)/ ZZ TOP」 (Live 2003)


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

High Fidelity / ハイ・フィデリティ [Movie]

 「High Fidelity / ハイ・フィデリティ」 (2000 U.S.A.)
ハイ・フィデリティ 特別版

ハイ・フィデリティ 特別版

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/04/19
  • メディア: DVD


恋愛に不器用な男が、恋人に出ていかれた原因を過去の失恋を遡って探ろうとする、基本的には私があまり見ないタイプのラブコメに近い映画。
でもJohn Cusack扮する主人公ロブが中古レコード店を経営する病的音楽マニアとなると話は別。

ロブが雇っている、陰気で気配り屋だが、回りくどくお節介なディック(Todd Louiso)と、Stevie Wonderの「I Just Called to Say I Love You」を娘のために買いに来た中年男性客に対して、「そんな物欲しがるなんて娘さんは昏睡状態か?」と追い返す自己中男バリー(Jack Black)。この二人の従業員が強烈な個性を発揮。

ロブの店Champion-ship Vinylでは連日のように「歴代のA面の一曲目Top 5は?」、「自宅のレコードをアルファベット順に並べてるのか?それとも年代順か?」なんてアホな会話が繰り広げられている。

私が思うに音楽マニア究極の形がバリー。「悪趣味は罪だ!」と言い切り、自分より知識が無い人間を軽蔑する。
象徴的なシーンはCaptain Beefheartのアルバムを求めて来た客を、その客の好みがイモだという理由で、ケツの割れ目丸出しのバリーが難癖付けて追い返す。それを見ていた黒人の常連客に「自分より知識の無い者をコケにする。悲しい連中だ。」と吐き捨てられるがバリーはもちろん、他の連中も全く動じない。

レコードやCDを大量に聴き漁っている音楽マニアは多少なりとも自分の趣味が一番だと思っているのかも知れない。

私の場合はどうであろうか?
バリーの言動に苦笑させられるのと同時に、爽快な気分を味わってしまうのは、彼が言いたくても言えない私の優越意識の代弁者であったからであろうか?
自分の趣味と対極の人や年にCD3枚ぐらい買って音楽好きだと自称する人々、アーティストのことをろくに知りもしないのに、そのアーティストについて語ってしまう人々をに対して眉を顰めてしまうのは、内心軽蔑しているからではないだろうか?どんな人が何を語ろうと自由だと解っているはずなのに・・・・。

白状します。ルーツ・ロック色が色濃かった輸入盤屋に勤務時、流石に追い返しはしていませんが、影でバイト連中と共にお客様の御趣味に難癖付けてネタにした記憶はございます。ごめんなさい!悲しい連中です。

自分では音楽マニアだという自覚は無く、純粋に自分の好みを追及しているだけだ、と思っているのだが、そういった些細な優越感も音楽マニアの楽しみの一つなのかもしれない。許してやってください!

では、私が好みの音楽を選ぶ基準とはいったい何なのだろうか?(この問題もまた途方も無く長くなりそうなので詳しくはまたいつか。)

思い起こせば私の場合、実際の音よりもそのアーティストがどういうアーティストなのかということに拘ってしまっている事が多々あるのである。
例えばの話、今まで大嫌いなアーティストが、偶々、好みにピッタリのアルバムをリリースしたとする。私は「このお調子もんが!」と罵り買わない。
その逆に、今まで大好きだったアーティストが好みと対極の超駄作をリリースする。私は文句をたらたら言いながらも、たいして聴きもしないアルバムを買うのである。

うん?待てよ・・・・

音楽を純粋に好きなのは私ではなく、年に3枚でも、そのアーティストがどんなアーティストであろうと、耳で実際に聴いて気に入った物を買っている人たちなのでは?

映画の方はロブの妄想の中という設定で〝Boss”が出演。その他Catherine Zetaや、アカデミー俳優のTim Robbins等、大物も出演している。監督は「
ハイロー・カントリー 」(これはテーマが重く、登場人物が牛追いカウボーイでかなり好きな映画!)でも知られるStephen Frears。
自分のレーベルを設立したロブのためのパーティーで、バリーが結成した、ハードコア・バンドを思わせるようなおどろおどろしいネーミングのバンドSonic Death Monkeyがメロウな名曲「%凸#◎△×」(見てのお楽しみ!)のカバーを披露、ミュージシャンでもあるJack Blackの、荒削りながらもソウルフルな歌声には驚かされた。

音楽好きでなくても楽しめる作品、とは口が裂けても言えません!(楽しめるのかも知れないが、半減?)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

Chris Whitley [Today's Album]

Today's Album
「Chris Whitley / Terra Incognita」 (1997)
Click the Picture!

Terra Incognita

Terra Incognita

  • アーティスト: Chris Whitley
  • 出版社/メーカー: Work
  • 発売日: 1997/02/18
  • メディア: CD

幼少期から親の都合で南部を転々、果ては離婚した母親と共にメキシコにまで。バーモント州で落ち着くがハイスクールを中退、ギター片手にニューヨークへ向かい、そこでストリート・ミュージシャンとして演奏し始める。その後ベルギーで音楽活動を始め、数枚のアルバムを録音してちょっとした成功を収めるが、それには飽き足らず再びNew Yorkへ戻り、当時既にPeter Gabriel、U2からBob Dylanまで手がけていた“空間”を感じさせる録音が特徴のプロデューサー、Daniel Lanoisと運命的な出会いを果たす。Chrisのシンガー、ソングライター、ギタリストとしての類まれなる才能を見抜いたLanoisは、Columbiaとの契約をお膳立てし自らのスタジオを提供。リリースされた1stアルバム「Living With the Law 」はカントリー・ブルース色が強く、ファルセットを多用する粘り気のあるChrisのヴォーカルと相まって、何かに執り憑かれたような不思議な雰囲気を醸し出しており、コアなブルーズファンと批評家から賛辞を受ける。
が、移り気なChrisは2ndアルバム「
Din of Ecstasy 」でグランジ・ロックに急接近。アグレッシブなサウンドに難解過ぎる曲と歌詞はオルタナティブ・ロック・マーケットで新たなファンを獲得するに至らず、以前からのファンにも見放されることになり、3rdアルバムとなる本作でノイズやサンプリングを上手くちりばめたAlternative-Blues-Rockとも呼べる独自の作風を確立したのにも拘らず、時既に遅し・・・。4th以降はマイナーレーベルでの活動を余儀なくされてしまった。

弾き語りの①「
As Flat As The Earth」に続いて、彼にしては明るいメロディーを持ったストレートなナンバー②「Automatic」で幕を開けるが、③「Clear Blue Sky」でそのタイトルとは裏腹にダークで妖艶なサウンドで一転、怪しげな彼の世界に引きずり込まれる。Daniel Lanoisの“いっちゃってる”ギターが聴ける④「Weightless」、⑤「Power Down」はメロディアスでありながら湿り気のあるChrisならではの、“他に代替が利かないサウンド”を持っており、発売から10年経った今でも時折無性に聴きたくなることがある。自身のバンジョーによるカントリー・ブルース調の「Still Point」だが、挿入される神経を逆なでするようなノイズギターで変態ぶりを発揮。単純なリフに見事に強弱を付けて押し捲る⑫「Aerial」の間奏部では極限まで歪んだワウギターで否が応でもクライマックスに!

時流を見る才能には恵まれなかったようだが、時流に関係の無いよい作品を作る能力は授かっていると思うのだが・・・・。

Video 「Power Down (solo) / Chris Whitley」


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

再度熱海へ [脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)]

「Today's Album」ファンの皆さん、(いないって?)まことに勝手ながら一回とばさせてもらいます!

再度熱海に行って検査を受けてまいりました。

その結果は・・・・

未だ頚椎から漏れあり。それもしっかりと・・・・(T_T)
しかも漏れた髄液が首に溜まっているらしい。

何でも首付近の漏れはRIシンチでは中々場所が特定できないらしいのだが、こちらにあるMRIでは造影剤無しである程度髄液の流れまで写し出してくれるそう。
因みに機械は「東芝製Excelart Vantage1.5テスラ」というものでした。

頚椎の3番目あたりから漏れ出していて、それが首に溜まっており神経等を圧迫して胸郭出口症候群の様な症状を引き起こしている可能性があるため、もう一度ブラッドパッチを行って先に低髄の治療を行うことに。因みに私の場合は頚椎や腰椎のカーブは綺麗でストレートネック等は無いとのこと。

病室がいっぱいで入院だと年内に行えるかどうかわからないし、3日ぐらい近場に宿を取って、前日と次の日にしっかり休んで帰れば、首はそれほど重力の影響を受けないので大丈夫でしょう、とのことなので、初の日帰り(熱海には泊まることになるが)ブラッドパッチになる予定。それでも6月まで待つことに。

7度目です。最多記録保持者は何回なんですか?

低髄からTOS発症の皆さん、まず漏れが完全に止まっているか確認しましょう!漏れが止まっても完全に自律神経の働きやや筋力の衰えが元に戻るまでは時間がかかるようです。漏れが止まっているようならストレッチや筋トレの方法も詳しく解説している、「しかし、私は負けないぞ!日記」の管理人さんのように積極的に自律神経や筋力の回復に努めるのがベストのように思えます。一年ぐらいがんばってみて、その時残っている症状が胸郭出口症候群の症状と完全に合致していたら、その時点で手術を再検討してみても遅くはないかも知れません。

全ての低髄~胸郭患者に当てはまるかはわかりません。あくまで私の経験からの憶測です。異常な繊維束ができ、神経に癒着したりして手術が必要なケースもあるようです。自分の症状をよく考慮して治療法を選択してください!

Give Back My 前斜角筋S(複数形)!


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

iPodの功罪 [Music]

iPodって他のデジタル・オーディオ・プレーヤー(以下DAP)に比べて音が良くないって言われているけど、実際どうなの?アナログとデジタルの違いはわかっても多分私にはわかんないだろうな。

しかしiTunesのアルバム・アートワークって凄くないですか?最初に見た時ちょいと感動もんだった。最近7.1.1.5(細けえな!)にアップデートされて、アルバム・アートワークを全画面表示できるようになったし・・・。
WMPも11になって、まねっこで似たようなことができるようになっているけど常に一歩先を行かれている。持っているiriverが新製品はガンガン出すくせに古い機種は置き去り(どこのメーカーもそうかな?)で相変わらずWMP11に未対応。iTunesでは自分でテキストファイルさえ用意すれば歌詞だって見られちゃうし、それをiPodに転送すればディスプレイに表示可能らしい。
いろんなメーカーを選べるのがWindowsユーザーの強みだったのにMicrosoftとデヴァイス・メーカーの連携が悪くて逆に弱みになっちゃってないですか?

自分が次にDAPを買うとしたら絶対条件は・・・・
* 安くて大容量の物
* 動画は持ち出して見る気はない
* ステレオで外部録音できるもの
* ハードディスクの物はステレオでマイク録音時にノイズを拾ってしまうのでフラッシュメモリの物
* MP3対応の物(あたりまえか・・・)

付加機能として・・・・
* アルバムジャケットを表示できる
* 歌詞表示できる

Victorなんかは本体に高音質のステレオマイクを装備したモデルも出しているようだが、如何せん容量が少ない。

Victor 「Alneo」 2GB デジタルオーディオプレーヤー [XA-C210-B] (ブラック)

Victor 「Alneo」 2GB デジタルオーディオプレーヤー [XA-C210-B] (ブラック)

  • 出版社/メーカー: ビクター
  • 発売日: 2007/02/02
  • メディア: エレクトロニクス


Apple iPod nano 8GB ブラック MA497J/A

Apple iPod nano 8GB ブラック MA497J/A

  • 出版社/メーカー: アップルコンピュータ
  • 発売日: 2006/09/13
  • メディア: エレクトロニクス

iPodはそのままでは無理だが、アクセサリを追加購入すれば外部録音も可能らしい。このアクセサリというのが曲者。iPod用に様々なメーカーから色々なアクセサリが発売されていて自分好みに外観や機能をカスタマイズできる、というのがデジモノおもちゃ好きの心を擽る。

というわけで、今のところiPod nano 8GBが最有力候補かな?

此処からはiPodの罪について・・・

30代以上のマニアックな音楽ファンなら身に覚えがあると思うが、昔はよく様々なアルバムからお気に入りの曲をピックアップして自分なりにテーマを決めてオリジナルのテープを作ったもんだ。
レコードはアルバム毎にレベルも違うので、曲毎にカセットデッキを録音待機状態にしたまま録りたい曲をかけ、1曲1曲VUメーターと睨めっこしながらレベルを合わせる。CDみたいにポーズも頭出しもできないので、曲の頭を見つけると、そこから手動でレコードを逆回転、そして曲が始まる直前でカセットデッキのポーズを解除。

ある程度統一性を持ったオリジナルテープを作るには、曲を知っていなければならない。そのため前もって必然的に聴き込むことになる。

ある程度統一性を持ったオリジナルテープを作るには、完成するまで中断してはならない。睡魔に負けて次の日に持ち越し、当初意図した物と違うテープができてしまった幾度とない経験が、私に徹夜をしてでも一気に作り上げることを強いていた。

しかしその手間とは裏腹にテープって奴は劣化する。私が自信作と自負していたテープが伸びてしまい、カセットデッキに食われてワカメ状態になり、何度カセットデッキを一徹のように放り投げようと思ったことか・・・・。

一般の人から見たら滑稽に見えるこだわりようかもしれないが、私と同じような経験があり、まだ見ていない人がいればJohn Cusack主演の映画「
ハイ・フィデリティ 特別版」を是非見てください。ニヤリとしてしまうこと請け合い。この映画に関しては機会があれば改めて詳しく・・・・。

レコードがCDに変わりA,B面がなくなったのが悲劇の始まりか・・・。
アーティスト側もA面、B面を意識することがなくなった。それに対応してテープもMDになりA,B面が無くなった。

が、そこまでまだよかった。

頭出しが楽になり、コンセプトを台無しにしてしまうような曲を入れてしまっても後でも差し替えることができた。差し替えることができるようになったために、以前ほど前もって曲を聴きこむ必要性もなくなったのだが、この時点でも、私は名作と自画自賛するオリジナルMDをつくりあげていた・・・・つもり。

それが近年ではmp3やらAAC、WMAといったファイル単位で音楽を管理し、聴くのはWMPやWINAMP、iTunesといったプレーヤーソフト、でiPod等のDAPで持ち出すというのが主流に。
オリジナル・テープはプレイリストへと姿を変えた。

こうなってくると曲順もへったくれもあったもんじゃない!後でいくらでも修正、削除、並べ替え可能。

起・承・転・結はどこへ行った!?

私の場合はそれでもかなり試行錯誤しているが、以前の比ではない。中には曲のサビの部分だけ抽出したファイルばっかりをiPod shuffleで聴いている、という人もいるらしい。

聴けば聴くほど味の出てくるスルメイカのような曲も存在するのに、今のiPod世代の若者達はそんな曲を見つけ出す根気など持ち合わせていないのではないか?と訝ってしまう。
見過ごされる名曲が増えていきはしないだろうか?
耳当たりの良い曲だけをチョイスしてシャッフルさせて聴く。それもまた文化か?
耳当たりの良い、一聴キャッチーな曲の方が直ぐに飽きてしまう傾向にあるのにも関わらず・・・。(偏見?)

やっぱりテクノロジーは人間を物臭にする?


あ~あ ほ 欲しいなぁ iPod nano・・・・

病院行ってきます・・・・


nice!(2)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Ted Russell Kamp [Today's Album]

Today's Album
「Divisadero / Ted Russell Kamp」 (2006)
Click the Picture!
Divisadero

この手の音楽を聴いている人達のブログやホームページでは、リリースされた時点で大絶賛だったので今更紹介するのもなんかなあ・・・。
前述のShooter Jenningsのベーシストであるが、平行してマイナー・レーベルでソロ活動をも行う働き者。
賑やかな家族の中、内向的な少年だったTedは家庭でオブザーバーとして過ごした経験がベーシストやプロデューサーという、
全体的に物事をとらえてサポートに回るための資質を身に付けるのに役立ったという。

カレッジ卒業後シアトルに移り音楽活動を始め、4枚のアルバムをリリースしたルーツロック・バンドPonticelloや海外ツアーも行ったUnion Pacificでの活動を経て2003年にShooter Jenningsにベーシストとして加入。

キャッチーで軽めのサウンドながらオルガンの音色から南部志向を感じさせる①「Swinging Doors」がオープニング。スローで泥臭いメロディを持った④「The Last Time I Let You Down」、⑥「Music Is My Mistress」ではしっかりと“歌えるソングライター”であることをアピール。エレピとオルガンのコンビネーションとファンキーなカッティングがMarc Bennoあたりのサウンドにも通じる、カッコ良過ぎのスワンプ・ロック⑦「Another One Night Stand」、雇い主であるShooter Jenningsも、Ted自らホーンまで演奏している、これまたソウルフルでスワンピーな⑩「Better Before You Were Big Time」でディープなコーラス、マンドリンの弾き語りにドブロのスライドが絡む⑪「The Road Keeps Getting Longer」でのうっすらエレピ、とバンド・メンバーのソロ活動を支援。ShooterママJesse Colterもお得意のスロー・カントリー⑨「Looking For Someone」で若々しいながらも相変わらずのベタベタ声を聴かせ、家族ぐるみでサポート!

シンガーとしてShooterと比べてしまうと“深み”という部分では一歩譲ってしまうが、良い意味で“ソングライター・ヴォイス”で、New York出身というのが信じられないぐらいの枯れた味わいの持ち主。押し付けがましくないこちらの方が好き、と言う人も多いだろう。

とてもツアー・バスやツアー先のホテルで吹き込んだとは思えない充実ぶりで悪い曲を探すのが困難。

それが良いことなのか悪いことなのか分からないが(私にとっては素晴らしいこと)、'70s Singer Songwriterのオムニバス・プレイリストを作って、そこにこのアルバムからの曲を混ぜても全く違和感がないほど、70'sの空気感を持ったアルバムだと思う。ジャケットの裏にSIDE A、SIDE Bとして曲名の記述があるのもこだわりの証か?
今やビッグになってしまったShooter Jenningsに在籍しながらのソロ活動は大変だろうが、「出来る限り両立していきたい。」と語るTedから目が離せない!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ほ、欲しいなぁ [Music]

前回の診察で「未だ頚椎から髄液漏れている可能性があるかも。」と言われてから運動らしい運動は控えている。
ウォーキングもサボっているし、ストレッチや体操も首に負担がかからない下半身中心の軽めのものばかり。
運動不足が自律神経の働きを整えるのに良いわけは無いのだけど、下手に動いて漏れが酷くなるのを避けなければいけないのがこの病気の辛いところ。再度ブラッドパッチやるようなら、しばらく全く動けなくなるからますます運動不足になるね。

家に篭ってばっかいるためか、そろそろ何か新しいおもちゃが欲しくなってきた。私の場合おもちゃというのはCDやレコードを除けば、楽器関係かデジモノ。
楽器はとても弾く気力がないっていうか、痛くて弾けないので当然物欲はデジモノに向けられていく事に。

最近は殆ど音楽はパソコンでで聴くことになってきた。買って来たCDは即リッピングしてmp3化。外付けの80GBハードディスクに保存しているのだが、そろそろいっぱいになってきた。まだ取り込んでいないCDもあるし、眠っているアナログも何れデジタル化して取り込みたいと思っているのだが、針も買い換えたいし、取り込んでから曲を区切ってファイル名とタグを付けて・・・、と考えると面倒くさくて躊躇してしまう。今ではたまにヴィニールでしかもっていないようなレコードをジャケットから出して、プレーヤー(ターンテーブルって言うのか最近は)にのっけて、スプレーかけたりクリーナーで埃ふき取ったりして針を落として、またひっくり返して・・・・、といったような作業をすると面倒くさくて死にそうになる。
テクノロジーは人を物臭にするのか?

とは言え、やっぱアナログの音はいいなあ、と思ったりもする。奥行きがあるって言うか、でかい音で聴いてもうるさく感じないんだよね。でもアナログしかなかった好きなアルバムがCD化されたりすると即買い。やはり面倒くささの勝ち。

というわけで大容量のハードディスクが欲しい今日この頃、しかも家にあるAir Stationに繋げて飛ばせるようなこんなやつ・・・・。

BUFFALO HS-D300GL Gigabit対応外付け LAN HDD

BUFFALO HS-D300GL Gigabit対応外付け LAN HDD

  • 出版社/メーカー: バッファロー
  • 発売日: 2005/07/31
  • メディア: エレクトロニクス

メーカー説明文「USBポートを搭載でプリントサーバ機能やHDD追加増設で活用できるNAS」

ようするにプリンターも複数のパソコンから共有できるってことかな?NAS?なす?ナスって何ですか?以前はパソコン・音楽雑誌を読み漁っていたのだけどしばらく自粛しているので、中途半端にメカ好きな私は世間においていかれている。誰か教えてください!

うわっ!300GBだって、何曲入るんだ?80GBで約20000曲だから・・・・
約75000曲!?一曲約4分換算で300000分!?5000時間?1日8時間聴いたとして625日、約2年間同じ曲を2度聴かないで音楽を聴きっぱなしにできる!ありえない。しかも意外と安いなこれ!

欲しがりません勝つまでは・・・・・。

あれ?400GBのモデルもあるぞ!

HD-H400LAN ハードディスクLINKSTATION 


 

これだと約100000曲入るから・・・・


Shooter Jennings [Today's Album]

今更ながら但し書き。
このコーナーでは私が好きなアルバムを順不同で紹介させて頂いています。
ネタ切れになるまでは現在CDで発売されていて、比較的入手しやすい物中心でいきます!

Today's Album
「Put the O Back in Country / Shooter Jennings」 (2005)
Click the Picture!

Put the O Back in Country

Put the O Back in Country

  • アーティスト: Shooter Jennings
  • 出版社/メーカー: Universal South
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: CD
 
どこかのCD屋でShooter Jenningsを“カントリー界のサラブレット”と紹介するコメントを見たが、それってちょいとニュアンス違ってない?

父親はアウトロー、プログレッシヴ・カントリー・シンガーのWaylon Jennings。例えて言うなら野生馬ムスタングか?母親もアウトロー・カントリー・シンガーのじゃじゃ馬Jesse Colter。野生馬とじゃじゃ馬からサラブレッドは生まれない。生まれてきたのはこれまた暴れ馬、既成のカントリーと言う枠には収まらない音楽性と気骨の持ち主。
そんなカントリー界のならず者を両親に持ち、父親のトレードマークであった革張りのテレキャスターをかき鳴らすShooterは幼少期からピアノやギターに親しんで育ち、Gun's 'N' Roses(!)に触発され16歳でL.A.へ移動、Stargunnというロック・バンドを結成しライブ・パフォーマンスの素晴らしさが評判になるが、アウトロー・カントリー魂に火がともったのか新たに現在のバンドの母体にもなるThe 357sを結成。
父親Waylonの盟友George Jonesのアナウンスで幕を開けるオープニングの①「Put the O Back in Country」はNeil Youngの「Are You Ready for The Country」(そういえば親父もカヴァーしていた)をShooter風に改作、へヴィーなカントリー・ロック・チューンにアレンジしたもの。②「4th of July」は12弦ギターのアルペジオが美しい爽快なカントリーロック。③「Lonesome Blues」は父親の路線を踏襲した、哀愁に満ちたカントリーソングと、此処まででもチャートを賑わすカントリーアーティストとは一線を画すスタイルになっているが、本領を発揮するのはこの後。
Black Sabbathの「Sweet Leaf」からギターリフを拝借、へヴィーなカントリー・ナンバーに昇華させた「Busted Baylor Country」。Shooter Jenningsでの活動に平行して自らもアルバムをリリースしているBassのTed Russell Kamp作のハードでブルージィーなサザン・ロック・ナンバー⑦「Steady at Wheel」、Lynyrd Skynyrdの名曲「Tuesday Gone」を髣髴とさせるスロー・ナンバー⑨「The Letter」、ズルズルとしたドブロがスワンピーな雰囲気を醸し出す⑩「Southern Comfort」等、Southern Rockファンをも唸らせるへヴィーな佳曲が目白押し!Jesseママに加えて女性R&BシンガーのFaith Evansがコーラスで参加しているのも興味深い。デビュー作とは思えないヴァラエティーにとんだ作品だよShooter君!
時折、ハッとさせられるほど父親そっくりの声を出すが、楽曲によってより起用に声を使い分け、しかも親父より歌うまい!ひげ面の風貌も父親譲りだが、クシャおじさんのような(知らないか・・・)愛嬌のある犬ヅラと眼鏡の奥に見える落ち着いた瞳から、親父には無かった知性とセンスの良さを感じ取るのは私だけであろうか?

Video! 「4th Of July / Shooter Jennings」
Album Versionと違うアレンジ!

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

脱皮 [脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)]

何なんですかねぇ、このところの冷え込みは?

前回、調子悪いと書き込んだ時から両手の指先の皮が剥けてきた。
昔、頻繁にギターやベースを弾いていたときは常に指がこんな感じだったが、もうかなりの間弾いてないし・・・・。
それも症状が強い中指、薬指が特に酷い。
痛みは皮が剥けたから強くなったということはないのだけど。

脱皮?まともな体に生まれ変わるのか?

ひとつ考えられるのは、手指や腕が張っている時とそうでない時の差が激しいので、張った皮がまた緩んだりして剥けてきているのかなあと。

低髄とか胸郭出口でこういう症状出ている人います?


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

Willis Alan Ramsey [Today's Album]

Today's Album
「Willis Alan Ramsey / Willis Alan Romsey」 (1972)
Click the Picture!
Willis Alan Ramsey

Willis Alan Ramsey

  • アーティスト: Willis Alan Ramsey
  • 出版社/メーカー: Shelter
  • 発売日: 1999/07/20
  • メディア: CD
Texasの七不思議・・・。
Leon Russellが主宰するShelterレーベルから、わずか21歳という若さで本作を発表し、批評家やミュージシャンの高い評価を勝ち得たのにも関わらず以後消息を絶ち、近年までミュージックシーンにその姿を現すことはなかったシンガーソングライター。(どうやらレコード会社との衝突でミュージックビジネスの世界が嫌になったらしい。)
全体的にアコースティック・ギターを基調に押さえ込まれた音作り、そこに適度にカントリー風のアレンジ、曲によってはアコーディオンやフィドルも加わりRamseyのブルージィーなVocalに色を添える。
Ramseyといえば、本作にも収録されているAmericaやCaptain & Tennileがヒットさせた②「Muskrat Love」があまりにも有名だが、他にもこの一枚のアルバムの中から、Jerry Jeff Walkerが⑪「Northeast Texas Women」を、Waylon Jenningsが⑤「Satin Sheets」を、Jimmy Buffetが①「The Ballad of Spider John」を、Jimmy Dale Gilmoreが⑥「Goodbye to Old Missoula」をと、アメリカ南部の名うてのミュージシャン多数が彼の曲を取り上げていることからも、どれ程Ramseyがリスペクトされていたかがわかる。とりわけ驚いたのは女性フォーク・ロッカーShawn Colvinが94年に発表した全曲カヴァーのアルバム「
Cover Girl 」で名曲「Satin Sheets」のLive録音を披露していたこと。
プロデュースはLeon Russellの片腕Denny Cordellと本人。Ramseyの内省的な詩の世界を支える面々はRussell人脈からは、本人、Carl Radle、Jim keltner、ウエストコースからはRuss Kunkel、Leland Sklar、南部、NashvilleからはEddie HintonにTim Drumonmond、Kenneth Buttrey、Red Rhodesといった面々、しかし本当に必要最小限で出しゃばらない演奏なので彼らのプレイを堪能したい方々にはお勧めできないかも。自身の弾き語りにセロが絡む⑩「Angel Eyes」も泣ける!
 
どんな21年を送ればこんな曲が書けて、こんな人生を悟りつくしたような声が出せるのか誰か教えてくれ!俺には210年かけても無理であろうが・・・。

さすがに今回は動画なし!

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。