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Heads Hands & Feat [Today's Album]

「Heads Hands & Feet / Heads Hands & Feet」 (1971)
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Heads Hands & Feet

Heads Hands & Feet

  • アーティスト: Heads Hands & Feet
  • 出版社/メーカー: See for Miles
  • 発売日: 1998/06/17
  • メディア: CD


60年代、70年代のBritish Rockは大好きだった。Stonesは言うまでも無く、Led Zeppelin、Free、Humble Pie、Faces、Jeff Beck Group等、ロックのルーツであるアメリカのブルーズやフォーク、カントリー等を良く研究していて、そこにBritish Tradなどイギリスならではのエッセンスを加え実験的、商業的にもロック生誕の国より先んじていたような気がする。特に本格的なヴォーカリストの素晴らしさは際立っており、Robert Plant、Mick Jagger、Joe Cocker、Steve Winwood、Steve Marriott、Paul Rodgers、Rod Stewart等、枚挙に暇が無い。Eric Claptonがあそこまでビッグになったのはブルーズやカントリーといったルーツ・ミュージックを敬愛し、模倣し、探求して自分の血肉にしたからではないであろうか?

先に述べたビッグネームばかりでなく当時のイギリスには草の根レベルでも元気のいいルーツ・ロック・バンドが多数いた。

Eric Claptonのサポート・ギタリストとして抜擢され(彼のプレイはECの「Just One Night」で聴くことができる)全国的に知られるようになったギタリスト、Albert Leeを中心に結成されたグループの1st アルバム。結成以前にAlbertは数々のローカル・バンドやアメリカのカントリー・シンガー、Bobby BareやSkeeter Davis等とのセッション暦が有り、James Burton、Chet Atkins、Jimmy Bryant等、名カントリー・ギタリストの影響を感じさせる演奏で知る人ぞ知る存在であった。
当時アメリカでは2枚組みとしてリリースされAlbertのプレイが話題を集めたが、イギリスでは曲を削られ、1枚のアルバムとしてリリース。もちろん現在のCDでは1枚ながら全曲収録されている。

①「I'm in Need of Your Help」のイントロでいきなり、プログレか?と思うようなカッチリあった演奏を聴かせビックリ、が、イギリス人とは思えないほど土臭い声質のTony Coltonのヴォーカルが入ってくると一変する。続く②「Send Me a Wire」、④「Green Liquor」はファンキーなブリティッシュ・スワンプ・ナンバー。Albertのファンキーな“パキパキ”ギターを堪能できる。伝説的名演となった⑤「Country Boy」では、「タメが無い!」「弾きすぎ!」と言われたら返す言葉が無いが(無いのかよ!)、若き日の“British Country Boy” Albertの超絶カントリーギターに酔う。この曲は79年のソロ・アルバム「
Hiding/Albert Lee 」でも正確さを増して再演。⑥「Tryn' To Put Me On」はフィドルもフューチャーされたカントリー・ロックだが後のパブ・ロックに通じる匂いをも醸し出しているのが面白い。
圧巻は7分近いスワンプ・ロック⑫「The More You Get, The More You Want」での息継ぎなしのAlbertのプレイ。エンディングでは絡んでくるサックスと掛け合いプレイの応酬!続く⑬「Song For Suzie」では泣きのギターで、スローでも弾けるプレーヤーであると証明。

バンドは72年に同様に火の出るようなAlbertのプレイが聞ける2nd「Tracks...Plus 」も発表するが、わずか2年程で活動を停止。その後AlbertはEmmylou Harris、ECのサポートと平行しソロ・アルバムも数作吹き込んでおり、現在はご存知の通り売れっ子セッション・ミュージシャンだ。
Country RockやSwamp Rockを演っていても、ディープになり過ぎず、どこか飄々としており、「こういう音楽が大好きなんだけど、どうやってもこうなっちゃんだよっ!」みたいな感じで、Rockのルーツの無い我々日本人にも親近感が持てるのは“British-American-Rock”ならではの魅力?

Video「Country Boy / Albert Lee」
これでもかっ!ちゅうぐらいの超絶ピッキング。しかし表情変わらず。(汗)もう謝るしかありません。出だしの躓きはご愛嬌?バンド在籍時よりうまくなっています。You Tubeのコメント欄には顔も似てるからか“Country Steve Vai”とのコメントも・・・・。


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