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Ozark Mountain Daredevils [Today's Album]

「Ozark Moutain Daredevils / Ozark Mountain Daredevils」 (1973)
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The Ozark Mountain Daredevils

The Ozark Mountain Daredevils

  • アーティスト: Ozark Mountain Daredevils
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1993/10/05
  • メディア: CD


画像では小さくてわからないが、和み系パッチワークのジャケット、これもジャケ買いでしょ。出きればレコードで欲しい一枚。彼等のレコードはよく中古盤屋で安価で見かけます。

Ozarksといえばシングル・チャート3位まで登りつめた、2nd「It'll Shine When It Shines」収録の「Jackie Blue」があまりにも有名。、このようなメロウな曲は大抵2曲ぐらいアルバムに収められているのだがOzarksらしいとは言えない曲。

ちょっと調べてみると他にも意外とチャート入りしているアルバムがあるのに驚かせられる。そういう時代だったんでしょうか?

Missouri出身の六人組、殆どのメンバーが複数の楽器をプレイできてヴォーカルも取れたのが強み。
西海岸のEaglesやFirefallの洗練されたセンス、南部のCharlie DanielsやMarshall Tucker Bandの豪快な重さは持ち合わせていなかったが、どこかユーモラスで飄々とした田舎っぽさが魅力のグループだった。って過去形にしちゃってるけど、現在でもどうやら活動しているらしい。

73年のこのデビューアルバムはMarc BennoやRita Coolidge等A&Mスワンパーとの仕事が有名なDavid Anderleと初期のEaglesを手がけたGlyn Jonesの共同プロデュースによるロンドン録音。悪いわけがない。
Ozarksの魅力はSteve Cash、John Dillon、Randle Chowning等が書く、素朴なカントリー・ロックと、後にAORシンガーとしても成功するLarry Leeのメロウなナンバー、その中間を埋めるようなRandle Chowningの曲を同時に楽しめる点。いずれにしても片田舎のバー(っていうかサルーン)や木造家屋のポーチでリラックスして演奏されているような和やかな雰囲気を味わえる。

余談だがAORというのは日本独自のジャンルらしい、以前向こうでAORと言ったら「はぁ?」みたいな反応で、アーティスト名を挙げたら「そういうのはソフト・ロックとかアダルト・コンテンポラリーって言うんだよ。」と言われた。アメリカでAORと言うと、いわゆるジャンルのAdult Oriented Rockではなく、Album Oriented Rockという意味で、シングルに重きをおかずAlbum重視の音作りをするアーティストのこと。場合によっては全く意味が違ってきてしまうのでご注意を!もちろんAdult ContemporaryでAlbum Orientedなアーティストもいると思いますが・・・。

①「Country Girl」はヒットこそしていないが、Ozarkを代表するサウンドといえるカントリー・ロック。Eaglesの"Take It Easy"を意識してるかどうかは知らないが、爽快なコーラスワークが美しい。とはいえヴォーカルの声、全篇で聴かれるハープの響きがEaglesにはない素晴らしきどん臭さを演出。
②「Spaceship Orion」、これがLarry Leeならではのメロウでセンチな曲。いいアクセントになっています。
③「If You Wanna Get To Heaven」はシングル・チャート25位と大健闘したブルージィーでレイドバックしているカントリー・ロック・ナンバー。この曲よく米映画で使われているのを耳にしますね。メンバーの内半分ぐらいがハーモニカ・プレーヤー。そんなわけで手が空いた人が「そんじゃ、ハープでも吹いとくか。」みたいな感じだからハーモニカが登場する曲が多い。それがまた妙な親しみやすさを醸し出す。
④「Chiken Train」ではJew's Harp(口に咥えて指ではじくとビョーンという音がする。西部劇などでたまに見かけるアレ。)とブルーズハープと鉦のようなサウンドのみの伴奏による曲。正に庶民的。
⑥「Standin' On The Rock」、フィドルも加わりBluegrass-Mountain Musicをルーツに持つOzarksらしいシンプルなカントリー・ロック。
⑧「Road To Glory」、田舎の夕暮れ時が目に浮かぶようなハーモニカのフレーズが印象的なChowningの曲。
⑨「Within Without」、またもよいタイミングで出てくるLarryの曲。泥臭いナンバーの間に挟まれているのでメロディの美しさとジェントルなヴォーカルが際立つ。
⑩「Beauty In The River」、これも西部劇中で炭鉱夫や開拓者達が焚き火を囲んで歌っている光景が目に浮かぶようなOzarks流カントリー・ロック。

70年代後半ともなるとEaglesはカントリー色が希薄になり、その他のカントリー・ロック系アーティストも消え去るか、ポップス化していった中、OzarksだけはA&Mでの78年の6枚目までは、「お前等風呂入ってんのかよ!?」というむさくるしいルックスで手作り感覚のカントリー・ロック・サウンドを前面に出し続けた愛すべき田舎っぺたち。
その後の活動に関しては・・・・聴いていないのでわかりません。



Video「If You Wanna Get To Heaven」
音は悪いが、全盛期(76年?)のまともな映像があることにビックリ!
ていうか誰かチューニングがアマイ人がいるような・・・
テープが伸びてんのか?


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