CとSとNとY [MudslideslimのDetox]
(1970)
Rock史に燦然と輝く金字塔か?
(1969)
Yがいない分、評価も下がる?
先日、他の方のブログでStephen Stillsについて書かれている記事があった。そこの管理人の方が、以前から私がStillsに対して持っていた想いに近いコメントを書いていたので調子に乗ります。
「Deja Vu」と「Crosby, Stills & Nash」の2枚は、一般的には歴史に残るRockの名盤らしい。私も誰が主旋律なんだか訳のわからないハーモニーには圧倒されるし、好きな曲もある。だがアルバム通しての感想は・・・。
其々のソロの方が好きなアルバム多いんですよね。Crosbyは抜かして・・・。(すいません風船おじさん)
もちろん、私は上記2枚のアルバムをリアルタイムで聴いていないので、時代が求めていたサウンドがどういうものだったのか、身を持って体験できているわけではない。でもアルバム発売から35年以上経っているのだから、私なりの価値観で評価したい。「私は当時を知っているんだ!」と偉そうに抜かすおっさん達の言いなりになるのはごめんだ。(私も充分おっさんだが)もちろんそれがあって今の彼等ががあるってのが大前提という意味ではリスペクトしてますけど・・・。
そういう人達に限って今でもブランドのようにYだ、Yだとぬかすが、聴く、聴かないは別にして、何故かPearl Jamを理解しようともしないこの矛盾。
今は情報が氾濫している時代だからこそ、言われるがままではなく、自分で自分の好きなものを見つけて欲しいと思う。昔のように必死になって情報をかき集めたり、輸入盤を探し回らなくても洋楽が手に入る時代。TVや雑誌で垂れ流される情報を鵜呑みにして、何もわからぬまま与えられた物だけを受け入れて、これが洋楽だ!と信じ込んでいる人がいる一方で、ネットを介して情報を手に入れやすくなっている今だからこそ、辞書片手にあちこち飛び回り、自分の好きな音楽を探そうと躍起になっている逞しい若者達がいるのも知っている。
まあ、マニアックになるあまり、自分等の好きな音楽を理解しようとしない人々に対して排他的になりすぎるのにも?だが・・・・。まるでデビュー前に追っかけ捲ってたアイドルの認知度が急上昇した途端、興味を失い、次のアイドルに乗り換えるのと似て、そういう音楽の素晴らしさを広めたいのではなく、仲間内だけで盛り上がって楽しみたいだけのような・・・。
そうなっちゃうと本末転倒。その音楽が好きなのか、それとも少数派の優越意識が好きなのか?
とにかく、私が現役のときから懸念していたことだけど、この分野でもやらない奴とやる奴の格差が広がっている気がする。近いうちに絶対亀裂が入りますよ、日本社会に。後者の方が少数派だから『20代そこそこなのにTony Joeが好きだなんて言ったがために、会社で仲間はずれにされて自殺!』なんて見出しが新聞に・・・。
話が逸れました。CSNYですね。
Nはソロの1,2枚目、とCとの共演盤が良いし、Yのソロ活動に関してはご乱心(?)の時代もあったが、其々全てが深い意味のある作品。
SはCSNの2枚よりManassasの二枚の方が全然好きだ!私はRockファン失格かぁ?
歌だってギターだってYより正統派の巧さがあり、Bluegrass、CountryからSoul、Blues、Latinにまで造詣が深い音楽性にも舌を巻く。もちろんYの唯一無二のカリスマ性、巧いんだかなんだかわからないけど、「すいません、負けました!」と言わざるを得ないオリジナリティ溢れるギターとヴォーカル、その作曲能力と詩人としての表現力には疑いの余地はありません。私もYの信奉者です。しかしSとYに対する世間の評価はどこでこんなに差がついちゃったのだろうか??髪の毛の量だろうか・・・?いや、それは似たようなもんだ。
言ってしまえばこの人は器用貧乏なのかなあ。何でもある程度できちゃうんだけど、Yに比べると抜きん出ているカリスマ性が無いということか。それでも私にとっては充分魅力的なのだが・・・。
もう十数年前だがCSNのライブを見たことがある。Yは一人でホールを埋めちゃうのに、こちらは3人寄ってたかってチッタ("散った"じゃないですよ△◆さん!)ですよ。
あんまりじゃぁ、あーりませんかっ!?CSNやBuffalo SpringfieldのアルバムをRock史に輝く名盤だというあーた方、チッタ行きました?
何せ病気と年の所為で記憶が薄れていっているので定かではないが、Sが凄かったのだけは覚えている。あとの2人は歌の上手い普通の痩せたおじさんと太ったおじさん。ところがSはバックのバンドも連れて来ていないのに強引に、まるで鉈を振りかざし、ジャングルを突進するランボーのようにギターを弾き捲っていた。
それでも昔の確執が嘘のようにNさんとCさんは根っから良い人そうだし、Sさんも終始ニコヤカなライブであった。問題はSとYなんだろうな。
それでも、どちらから声をかけるのか知らないが、懲りずにたまに一緒にやってしまう二人・・・。
(1976)
これはYのメロウな曲には一聴の価値があるもの有り。
Sは・・・うーん、いいとこ探さなきゃ・・・(汗)