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The Derailers [Today's Album]

「Genuine / The Derailers」 2003
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Genuine

Genuine

  • アーティスト: Derailers
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2003/03/25
  • メディア: CD


以前スカパーで放映していたCMT(Country Music Television)チャンネルをよく見ていた。その中でもお気に入りだったのが"Rockin' Country"という番組。Steve Earle、Jack Ingram、Junior Brown等、はずれ者のカントリー・シンガーやSpringsteen、John Mellencamp等のルーツ・ロック・シンガー、Doyle BramhallⅡやWidespread Panic等のサザン、ブルーズ・ロック系、Son Volt、Loose DiamondsやBlue Rodeo等オルタナ・カントリー系等と、細かいジャンルには拘らず、American Roots Musicのビデオを流していたのでビデオに録ってまで見ていた。
しかし、だいぶ前にCMTの配信をやめてしまってからはスカパーの音楽プログラムは私にとっては面白くなくなってしまった。唯一、VMCだけ契約を残しているが、これとて殆ど見ることが無い。というか、見るべきものがない。たまに80’S、90Sの特集を懐かしいなと思って見るのみ。新たな発見は皆無。洋楽のプログラムも明らかにメディアというフィルターを通した"日本の洋楽"だけ。
衛星放送や地デジ、ケーブルとTVも多様化してプログラム数も増えてきているのに見たい番組が少ない!新旧アメリカン・ロック流しっぱ、な局が出きれば見る人いると思うんだけどなぁ・・・・・3人は・・・。駄目ですかねぇ?
CMTの番組はネットからも見ることができるけど、できればTVで手軽に見たいです。日本で見れる方法あるんですかね?知っている方教えてください。
興味ある人はここからどうぞ。

CMT.com

今はサイト内の"Wide Open Country"というプログラムで骨太の、又はルーツ色の強いアーティストのビデオを中心に見ることができますよ。

今回紹介するThe Derailersも中々チャートの上位に顔を出すことはないと思われるが、数年前Rockin' Countryで初めてその動く姿を確認したバンド。曲は多分「
Reverb Deluxe」収録の「California Angel」だったかな?

Fender好きならこれはジャケ買いでしょ!
それもアタックの強いテレキャスのトワンギーなサウンドとFender Amp独特のトレモロ、ピチャピチャとしたリバーブサウンドが好きなら間違いない!・・・・・多分。

Oregon出身のTony VillanuevaとBrian HofeldtがTexasに移り住み結成したクラシックなホンキートンク・サウンドを聴かせるバンド。ベーカーズ・フィールド・サウンドの立役者、Buck Owensの影響も強く感じさせるし、Fabulaus ThunderbirdsやBlasters等B級ブルーズ・ロック・バンドの匂い、それに50s ロックンロール、サーフロックのエッセンスも少々。 95年にでデビュー後、コンスタントに活動を続け、2003年、6作目で、前作「
Here Come the Derailers」に続きSony傘下のLucky Dogから2作目となる本作を発表。

①「The Way To My Heart」は、やはり!という感じでJim Lauderdaleのペンによるホンキートンク・ナンバー。Villanuevaのヴォーカルもかなりディープで良い。Jimが歌ってんのかと思っちゃったよ!眉毛だけでなくJimより声チョイ太いかな。パキパキ・ギターも気持ち良い。
②「Take It Back」、これもJim Lauderdaleがらみの曲、①同様勢いのある曲で私の場合はこのあたりでもう心を鷲掴みにされた。これまたパキパキッ!
③「Leave a Message Juanita」、Twist & Shoutを彷彿させるリズムにメヒコチックなメロディを合わせたR&Rナンバー。
⑥「Genuine」ではVillanuevaと共にあのAl Andersonが共作者としてクレジットされている。これはサビのコーラス部分が癖になるカッコ良さ!やはりパキパキッ!
⑨「Scratch My Back」、深めのトレモロ・サウンドから、なんかPulp Fiction思い出しちゃいました。ハープも加わりレトロな魅力爆発。

パキパキーインッ
 イン イン イン イン
⑪「The Happy Go Lucky Guitar」パキパキ・ギターが心地よいサーフ・ロックを思わせるインスト・ナンバー。
⑬「The Wheel」はフィドルとマンドリンを加えた完全なGospel‐Bluegrass。Villanuegaさん、あなたの気持ちはわかりました。

Sonyからのリリースということでメジャーなカントリー・アクトと仕事をしてきたKyle Lehningをプロデュースに迎えたためか、コアなDerailersファンからはあまり評判が良くないアルバムらしい。確かに今までよりキャッチーな楽曲が多めで、サウンドもアクの強さが抑え目。それでも彼等のレトロなカントリーロック嗜好は充分に味わえる佳作なので、初めて彼等を体験する人にはうってつけのアルバムと言えるかも知れない。
VillanuevaとHofeldtの双頭バンドだと思っていたのに本作リリース後、Villanuevaが牧師になるため(オイオイ)バンドを離脱、穴埋めとしてピアニストとスティール奏者を補充。ヴォーカルに関してはVillanuevaのほうが濃厚な味わいがあったので残念!神とR&R(悪魔の音楽なのか?)が共存できる道を模索して欲しいが、最新作の「
Soldiers of Love 」を聴く限りでは彼の脱退がそれほどマイナスには作用していないようだ。

変則ダブルネック・ギターの使い手でディープな喉の持ち主、そのイヤらしい眼つきから只者ではない雰囲気を醸し出しているJunior Brown、イナカッペ丸出しの板前カットながらMerle Haggard顔負けの声と歌いまわしのDale Watson等と共に時代錯誤にもレトロなカントリーを継承する貴重なBand。


Video「Bar Exam」
悪い曲ではないがあまり彼等の持ち味が出ている曲ではないかも・・・。
Villanuegaの繋がり眉毛が気になります。
http://www.youtube.com/watch?v=zrndD4Rq-Lw


Video「Mohair Sam」
映像の質が良くないがこちらの方が彼等らしい曲かな。
カメラが揺れて酔いそうになるかも。ご注意を!


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