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過小評価の大物達 [MudslideslimのDetox]

気づかないかもしれないけど、微妙にリニューアルです。よろしく。

昔から日本向けの洋楽というものがある。本国以上に日本で人気があり、日本でのみのヒット曲なんかも持っていたりする。その反対に日本に向かない洋楽というものもあるようだ。
国民性を反映していることなので、それはそれで悪いことではないと思うのだが・・・。

でも、そこにメディアの情報操作があるとしたら・・・?USやUKで絶大なる評価を得ているのに、評価される機会すら与えられていないアーティストがいるとしたら・・・?
それすらも含めて国民性なのかもしれないが・・・。

実際、状況はますます酷くなっているように思える。

そうでなければ駆け出しの未熟な若いバンドが次々来日公演を行う中、Counting Crows(チケットが発売されたものの中止に。)やDave Matthews Bandのようなアーティストが未だ初来日を果たしていない事実を説明することができるであろうか?

Films About Ghosts: The Best Of...

Films About Ghosts: The Best Of...

  • アーティスト: Counting Crows
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2004/11/02
  • メディア: CD

Crash

Crash

  • アーティスト: Dave Matthews Band
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1996/04/30
  • メディア: CD


音楽を聴く年齢層が極端に低く、一定の年齢に達すると諸所の事情があるのだろうが、現在進行形のアーティストを聴くのをやめてしまうこの国では、彼等のような成熟したサウンドを聴かせる大人向けのアメリカン・ロック・バンドは受け入れられにくいのだろう。

ボーナス付きリマスター盤も素晴らしい。紙ジャケ再発も捨てがたい魅力だ。でもそのようなレコード会社の策略に乗せられて同じ音源を何枚も集めるのに浪費させられ、彼等のような素晴らしいバンドが見逃されている状況はマズイ!

参考までにDave Matthews Bandの輝かしい戦歴を以下に記す。
もちろん "売れた"="素晴らしい" ではないのだけど、彼等の場合素晴らしいんですっ!

以下順位は全てBillboard 200 Albumより
発表年 タイトル 順位

94「Under The Table And Dreaming」 #11
96「Crash」 #2
97「Live At Red Rocks」 Live #3
98「Before These Crowded Streets」 #1
99「Live At Luther College」 Live #2 (Dave Matthews & Tim Reynolds)
99「Listener Supported」 Live #15
01「Everyday」 #1
01「Live In Chicago」 Live #6
02「Busted Stuff」 #1
02「Live At Folsom Field」 Live #9
03「Some Devil」 #2 (Solo)
03「The Central Park Concert」 Live #14
04「The Gorge」 Live #10
05「Stand Up」 #1
05「Weekend On The Rocks」 Live #37

Grammyへのノミネート計11回、96年の「Crash」より「So Much To Say」がGrammy Best Rock Performance受賞。

ちょっと並べてみて自分でもビックリ。
Liveという赤文字に注目して欲しい。短期間にこれだけのライブ・アルバムをチャートの上位に送り込んだグループが他にいるのだろうか?
面白いことに彼等の場合、シングルが殆どチャートの上位に達することはない。
一曲が長尺になることが多いのでシングルとしては不利なのもあるが、彼等の音楽をアルバム単位で楽しみたいというリスナーが多いことの現れかと。

日々、日本のメディアでも多くの洋楽アーティストの来日やアルバム発売が告げられているが、Dave Matthewsの話は全くといっていいほど耳にすることはない。売れていることが、日本で取り上げられる条件なら、取り上げられて然るべき売り上げ成績では無いんでしょうか?ライブの興行成績を合わせたら、間違いなくトップクラスだろう。音楽的に素晴らしいだけでなくセールスでも負けていないのに何故こんなにも認知度に差があるのだろうか?


何故ここまで日本のメディアに黙殺されるのだろうか?

DaveがTom Hanksが丸くなったような赤ちゃん面の若ハゲだからでしょうか?
あまりにもエモーショナルなため歌っている時、まるで蒸し器が湯気を出しているように醜いからだろうか?(失礼!でもDave本人の弁です)
難しい事をだらだらと語るインテリだからでしょうか?

大人があまり音楽を聴かないこの国では、どうせ理解できる奴等は少ないから紹介しても金の無駄だ、とこの国の洋楽ファンはなめられているんじゃないですかね?
こんな極上のマンモス・バンド抱えているのに日本のBMGさんはAvrilたんとAguileraちゃん売るので精一杯なんですかね?上記のうち現在国内盤出しているのは半分以下で残りの権利は放棄しているようだ。アホだろ!

私のような年寄りも、いつまでも“安心して聴けるアダルト・コンテンポラリー”みたいになっちゃったクラプトンだけじゃなく、現在の空気を呼吸する生命力溢れる偉大なライブ・バンドの力を味わって欲しい。
もちろん若い人もね。
彼等のようなBandが正当な評価を得られないのは、国民の音楽性のみならず精神年齢の低さをも露呈しているような気がします。
それとも未だに未調のアーティストを探し出している私が成長してないのか?
DMBの魅力はライブ。人気がないから来日しない、ライブが見れないから人気が出ない、という悪循環。
しかも彼等の場合、本国では超がつくアリーナ・クラスになっちゃっているんで、今から来日はもう難しいかな・・・。

もし、今来たら・・・、髄液を垂れ流してでも見に行くぞDave!見てるか?



流石にこの人達は沢山見つかりました。怒涛の映像攻め。

Video 「Everyday」 PV
彼等知るにはPVよりもライブ映像なのだが、
これは赤いTシャツの兄ちゃんが見る者をハッピーにする不思議なビデオ!



Video 「All Along The Watchtower」
Woodstockでのライブ。人間スチーマー本領発揮!



Video「Gulf Coast Highway」with Emmylou!
曲はNanci Griffith、Daveのミュージシャンとしての懐の深さを感じる。
顔を歪め、足は子供のようにジタバタと落ち着きがない。
げっ、ギターはBuddy Miller(!!!)か!
ちびりそうなメンツだ!


Video 「Too Much」
これが本来の彼等の姿。
ファンキーで引き締まった演奏、タイプは違うがU2のBonoに勝るとも劣らない
説得力を持ったヴォーカル、だと思うのだが・・・。


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