I Hate Christmas [MudslideslimのDetox]
気がついたら私もブログを始めて一年過ぎていました。
自分がブログをやるなんて夢にも思っていませんでしたが、この一年に色々な音楽情報をもらえたり、同じ病気の方へ参考になればと思っていたのに逆に励まされたりと有益なことも多かったです。
始めた当初、慣れていなかったもんで訪問先や自分の本文で他の方に不快な思いをさせてしまったこともあるかもしれません。今でもかな・・・。
閲覧数は増えていてもどうも実感が無く、なんか不毛だと思って何度やめようかとも思いましたが、ごく稀に来るコメントに馬鹿みたいに気分良くなって何とかここまで続けることが出来ました。
病気ネタ、音楽ネタが混在してとても見難いとは思いますが、現在は二つ以上のブログ・アカウントを持つとどっちがどっちだか分からなくなるような小脳状態なのでしばらくはこのまま続けさせていただきます。
コメントをくれている方々やコメントをくれなくても見てくれているシャイな方々、なぜかコメントをブログ上に書き込まずメールで感想をくれる方、ありがとうございます。色んな意味で励みになっています。
定番の2007年度ベスト・アルバムなんてのも考えていますが、まだブツが揃いきっていなかったり、聴き込んでいなかったりなので来月中には何とかしたいと思っています。
ここから先は少し汚い話になります。
「Out of Mothballs」 [MudslideslimのDetox]
「Out of Mothballs / Dan Baird」 (2003)
1. Rock This Place
2. Picture On The Wall
3. Memphis
4. Any Little Thing
5. Shine A Light
6. Little Stories
7. Trouble Comin'
8. Lock And Key
9. Seventh Son
10. Shake It Wild
11. Don't Open That Door
このブログでは「なるべく入手しやすいアルバムを紹介する。」という約束でしたが、このアルバムは日本のAとかHとかからは残念ながら購入することが出来ないようです。かといって海外からなら特別入手が困難というわけではないし、これを紹介せずに年を越せるか!という内容なのでいっちゃいます。
Dan Bairdはアメリカン・ロック・ファンにはバブリーな80年代に一切の虚飾を配したシンプルでソリッドなR&Rを聴かせてくれたバンド、Georgia Satellitesの中心メンバーとして焼きついているはず。
バンド解散後、90年代に入りBrendan O'Brienのプロデュースにより2枚の素晴らしいソロ・アルバムをリリースしているが、その後に加入した裏スーパー・グループのYayhoos、それと平行した自分のバンドではマイナーでの活動になってしまい、ここ日本の洋楽シーンでは全く語られることがなくなってしまっているようである。
ところがどうやらDanはメジャー、マイナーを関わらず良質のアメリカンR&Rを追い求めている若者達には正当な評価を受けているようだ。それは非常に嬉しくも有り不思議でもあり・・・・。
これはそのDan Bairdの未発表曲集。ライナーには本人の曲解説以外にちゃんとしたクレジットがないのではっきりわからないがどうやら90年代の録音のようだ。
まず辛口に・・・。
ミックスが80sっぽい。それは悪いことではないのかもしれないし、80sを知らない人達には古臭い音というだけで違和感はないのかもしれないが、当時を知っているオヤジにとってはちょいとムズムズするサウンド。
ギターの音はアンプのスピーカー前で聴いているような迫力ある音で録れているんだけど、如何せん高音が強調された硬い音処理で、Brendan O'Brienのウォームなサウンドと比べると安っぽい。それもEric Ambellなどが創る狙ったチープさではなく、本当に金かけていないサウンドに聴こえる。ジャケットはいいんだけど中のライナーも金かかってなさそうだなあ。
かといって前に腐したBossの新譜に比べると其々の音の分離はよいのでどういう曲かはちゃんと伝わってきます。
良い点は未発表曲集なのに今までのソロ・アルバムより何故か曲がバラエティに富んでいて素晴らしいんです!
4.や6.そして8.のような少し力を抜いた曲がSatellitesの時には必ずアルバムに入っていたのにソロになってからはあまり聴かれなかった。
2.Stonesの曲をAC/DCがやっているようで、ハードながらもキャッチーなメロディだな、と思ったらやはりTerry Andersonが絡んでいた。
3. 「Buffalo Nickel」のアウトテイクだというミディアム・テンポで強烈な泥臭さ!
4.同じく「Buffalo Nickel」時の強烈なギター・リフのロック・ナンバー。
9.「Love Songs~」時のセッションでWillie Dixon作のストレートなR&R。
10. CCRの「ジャングルを越えて」から拝借したと白状しているトレモロ・ギターがエグいながらも、恐らく「Love Songs~」収録の「Baby Talk」と被ってしまうという理由でボツになったのではと思える。
11.ファンキー!
等とお得意のロック・ナンバーも存分に味わえ、前述の力を抜いた曲と合わせればアルバムを通してでも楽しむことが出来る。
結論を言うと、勧められたとおり買ってよかったですよ。
ここから少しデトラせていただきます。
何ゆえあそこまで一世を風靡しており、John Fogertyのサウンドを継承するDan Bairdが、未発表曲集とはいえUKのレーベルからこんな安っちいプロダクションのアルバムを出さなければいけないのだろうか?メジャーとは言わないまでもNew WestとかBloodshot辺りのUSの大手マイナー(カントリー色が弱いので駄目なんですかね?)が権利を買い上げてリミックス、リマスタリングしてやって普通に市場に流通させてやらないのだろうか?
マイナーな若いアメリカーナ系アーティストの輸入盤に帯とインチキ臭い解説付けてぼった喰って売っている日本のレーベルも目の付け所を変えてこういうの出したほうが、このままの音だとしてもそこそこは売れると思うのだけど・・・。
EaglesやBossがチャートで1位になるならこの人だって・・・・
・・・無理か。
でも恐らく一番の問題はDan本人に全く欲が無いことなんだろうなぁ。生活していくのに困らなくてR&Rし続けられれば彼は満足なんだろう、きっと・・・。いまだにスキッパだし。
「Keep Your Hands To Yourself」
「Dixie Beauxderaunt」
Bruce Springsteen 「Magic」 [MudslideslimのDetox]
①Radio Nowhere
②You'll Be Comin' Down
③Livin' In The Future
④Your Own Worst Enemy
⑤Gypsy Biker
⑥Girls In Their Summer Clothes
⑦I'll Work For Your Love
⑧Magic
⑨Last To Die
⑩Long Walk Home
⑪Devil's Arcade
⑫Terry's Song (Hidden Track)
Bruce Springsteen、"Boss"は私にとって特別な人だ。
その音楽は決して私の一番好きなタイプのCountryやBluesの影響をもろに感じさせるアメリカン・ロックではない。でも誰よりもメンタルな面で私に影響を及ぼし、“見た目のカッコよさやサウンドがクールでセンスが良いか”、なんて事を超越した部分で私の心に訴えかけてくる唯一無二の存在。
今までに何度彼の歌声に救われてきたことか・・・。
そんな彼が最も気心が知れたE-Street Bandを従えてNew Albumをリリース。しかも個人的にピンチな今・・・。期待が高まらないわけがない。
では何故彼のアルバムがDetox対象か・・・。
このアルバムを気に入って聴いている方、買おうとしている方、ここから先は一個人の正直な感想です。他意はありません。自分の耳を信じて判断してください。
でもこのアルバムなんか変じゃないすか?
プロデュースはオルタナ世代ながら前回E-Streetとのリユニオン「The Rising」で素晴らしい仕事をしたBrendan O'Brien。なのにその音は前作とはまるで違う。
もう既にアルバムを通して何回も聴いているのだけど①~③はとりあえずBossらしい曲だなと思えるのだけどそれ以上耳が疲れちゃって入ってこない。何でだろう?
- まずシャリシャリとした高音がやたらと耳につく。
- そして全体の音圧が高すぎてダイナミック・レンジがない。
- Bruceの声に過剰にリバーブがかけられている。
したがってBruceの声が周りの音に埋もれてしまって抜けて聴こえず、バックの演奏もダンゴ状態で分離が悪く隙間がないため、間奏部でも聴かせたい楽器がどれなのかわからない。聴いていて疲れるサウンドなんです。
妥協を許さぬBossのことだから何かしらの狙いがあるはずなのですが、このアルバムに関するBruce本人やBrendanのコメント等はまだ見ていないので、今のところ何故このような聴きづらいミックスになってしまったのかは不明。
考えられるのは・・・
- 80年代っぽい音にしたかった?
- バンドとしての一体感が出したかった??
- オンエア時、又はDAP等でシャッフル最盛時に高音圧で他のアーティストと差別化したかった???
- iPod全盛時代なので圧縮してDAPで聴くと最適な音になるようなサウンドにしたかった????
- 私の耳か頭がおかしい?????最近スカスカした音のものを聴きすぎ?
1.に関しては確かに80年代って硬い音が主流でしたけどもっと分離はよかったし、こんなにBossの声が引っ込んで聴こえるアルバムは他に無いと思います。
2.は、それにしても聴きづらく煩いバックサウンド。⑫のアコースティックなシークレット・トラックになるとホッとしてしまいます。
3.今更Bossがそんなせこい手を使うか?
4.に関しては確かにiPodやiriverで聴いた方が少々まとまって聴こえたんですが、やっぱりiPodやiriverで「Rising」と聴き比べると全然聴き辛い音でした。
5.これはありえると・・・。でもAC/DCとか(好きなのがばれた)聴いている方が全然うるさくないんですよ!
最初の3曲以外にも聴き込めば良い曲はありそうなんだけど、聴き込むのが辛い音質って厳しいです。でも聴き込んでみると・・・・う~ん厳しい、楽曲のクオリティも「The Rising」には及ばない気がする。
冒頭で書いたとおり、彼にクールなサウンドなんで必要ないのですが、これでは・・・。
今思うと「Devils & Dust」の時もアコースティックなわりに飽和しすぎたようなサウンドだなと思ったんだっけ?(アコースティックだから全然聴けたけど、あれもBrendanですね。)
だいぶ前に発表された映像「Blood Brothers」を見て一つ懸念したのが、周りのメンバーがBruceと再演できることが嬉しくてしょうがない様子で、Bruceの満足いくようなサウンドを作り出すためにあまりにも必死になりすぎていたこと。
キャリアをスタートさせた時期とは違って明らかにE-Street Bandのメンバーとは力関係がハッキリしちゃってきた今だからこそ、歯に衣を着せぬ諫言ができるJon Landauようなブレインを手元に置く必要性があるのではないのでしょうか?なぬ?まだマネージャーやってる?ではやっぱり私が・・・・
発売当時は酷評されても、時が経てば意味の大きいアルバムになるということもRock史に度々あったし、自分の心境や体調も評価には影響しそうなので結論を出すまではもっと時間をかけようと思うのですが・・・。少なくともライブではこれらの楽曲が光り輝くのを待ち望んで・・・。
ちょっとこのアルバムに関しては皆さんの意見も聞いてみたいです。
Bossのアルバムでこんな体験初めてだぁ~。凹んだぁ。↓
Healing? [MudslideslimのDetox]
去年、相方が気苦労からか、突発性難聴という病気になった。
耳鳴りがして、ある一定の音域の聴力がガクンと落ち、眩暈も伴うことがあって、治療が遅れると聴力が落ちたところで固定されてしまったり、メニエル病に移行してしまったりと難聴とはいえ侮れない病気らしい。
面食らった私は普段心労をかけていることが多いので、全面的にサポート、早期入院で事なきを得た。私同様、音楽好きの相方だが、なるべく耳を休めた方が良いとのことで、通常体調が悪い時には癒しとなる音楽が使えない。
症状が落ち着いてきてからも、怖いようで中々音楽を聴き始めることができなかった。そこで私が買ってきたのがモーツァルトの耳に優しい曲ばかりを集めたCD。これが心地よかったらしくMP3プレーヤーに入れて持ち歩き、寝るときもかけていた。おかげで彼女は徐々にRockも聴けるようになり、今でも「気分が落ち着く。」と言ってそのCDを聴きながら眠っている。
しかし、これが私にとっては拷問だった。
只でさえ眠れないのに、その音楽が耳に入ってくると落ち着くどころか、頭の中で巻き毛のヅラの男達とコルセットでやたらにウエストの細い女性達が舞踏会を始めてしまい、そのイメージを打ち消す事が出来ずに逆にイラついてしまう。
最近はどっちみち耳栓して寝ているので関係ないのだが・・・。
以前、TVであらゆる年齢層の人々に聴かせて最も多くの人にアルファ波がでた音楽がモーツァルトのものだった。というのを見たことがある。
が、誓ってもいい、どんな装置を使っても私の頭の中からは踊り捲る巻き毛のヅラしか検出できないであろう。
元々、アルファ波よりアドレナリンをエネルギーに行動するタイプだし、ハードコアなカントリー・ロックばっかり聴いているように思うかも知れないが、私にだって癒されたい時があります。そんな時はこんなの聴いてます。
因みにここに挙げるアルバムは巷で言われているヒーリング・ミュージックには程遠いサウンドです。
ヒーリング・ミュージックでは私の傷は癒されません。眠くなるという点では癒されているのかも知れませんが・・・。
Sings the Best of Jimmy Webb 1967-1992
- アーティスト: Glen Campbell
- 出版社/メーカー: Raven
- 発売日: 2006/05/16
- メディア: CD
優れたギタリストとしても知られるカントリー・シンガー。個人的にBacharachに匹敵するロック‐ポップス系ソングライターだと思っているJimmy Webbの曲ばかりを集めた編集盤。何故かWebbのオリジナル・アルバムは辛い物が多いのだが、Webb作品最高の歌い手である彼にかかれば・・・。
説明無用のスライド・ギタリスト、ギター一本で私の涙腺をゆるませることができる稀有な存在。⑤「Maria Elena」を愛聴。
ご存知JTの実弟LT。時折ソングライターとしてはこちらの方が上?と思うことも・・・。AORになってしまう一歩手前で寸止めのサウンドと繊細なヴォーカルが優しい。これ紙ジャケのようですよ。
①「Bright Side Of The Road」、タイトルそのまんまの⑤「The Healing Has Begun」。この人の作品に心を動かされている限り、自分はまともなんじゃないか、って思っちゃう。どんな時にも、この狂った世の中を生き抜く活力を与えてくれる人だ。狂ってんのは俺か・・・。
「Wichita Lineman / Glen Campbell」
・
過小評価の大物達 [MudslideslimのDetox]
昔から日本向けの洋楽というものがある。本国以上に日本で人気があり、日本でのみのヒット曲なんかも持っていたりする。その反対に日本に向かない洋楽というものもあるようだ。
国民性を反映していることなので、それはそれで悪いことではないと思うのだが・・・。
でも、そこにメディアの情報操作があるとしたら・・・?USやUKで絶大なる評価を得ているのに、評価される機会すら与えられていないアーティストがいるとしたら・・・?
それすらも含めて国民性なのかもしれないが・・・。
実際、状況はますます酷くなっているように思える。
そうでなければ駆け出しの未熟な若いバンドが次々来日公演を行う中、Counting Crows(チケットが発売されたものの中止に。)やDave Matthews Bandのようなアーティストが未だ初来日を果たしていない事実を説明することができるであろうか?
Films About Ghosts: The Best Of...
- アーティスト: Counting Crows
- 出版社/メーカー: Geffen
- 発売日: 2004/11/02
- メディア: CD
音楽を聴く年齢層が極端に低く、一定の年齢に達すると諸所の事情があるのだろうが、現在進行形のアーティストを聴くのをやめてしまうこの国では、彼等のような成熟したサウンドを聴かせる大人向けのアメリカン・ロック・バンドは受け入れられにくいのだろう。
ボーナス付きリマスター盤も素晴らしい。紙ジャケ再発も捨てがたい魅力だ。でもそのようなレコード会社の策略に乗せられて同じ音源を何枚も集めるのに浪費させられ、彼等のような素晴らしいバンドが見逃されている状況はマズイ!
参考までにDave Matthews Bandの輝かしい戦歴を以下に記す。
もちろん "売れた"="素晴らしい" ではないのだけど、彼等の場合素晴らしいんですっ!
以下順位は全てBillboard 200 Albumより
発表年 タイトル 順位
94「Under The Table And Dreaming」 #11
96「Crash」 #2
97「Live At Red Rocks」 Live #3
98「Before These Crowded Streets」 #1
99「Live At Luther College」 Live #2 (Dave Matthews & Tim Reynolds)
99「Listener Supported」 Live #15
01「Everyday」 #1
01「Live In Chicago」 Live #6
02「Busted Stuff」 #1
02「Live At Folsom Field」 Live #9
03「Some Devil」 #2 (Solo)
03「The Central Park Concert」 Live #14
04「The Gorge」 Live #10
05「Stand Up」 #1
05「Weekend On The Rocks」 Live #37
Grammyへのノミネート計11回、96年の「Crash」より「So Much To Say」がGrammy Best Rock Performance受賞。
ちょっと並べてみて自分でもビックリ。
Liveという赤文字に注目して欲しい。短期間にこれだけのライブ・アルバムをチャートの上位に送り込んだグループが他にいるのだろうか?
面白いことに彼等の場合、シングルが殆どチャートの上位に達することはない。
一曲が長尺になることが多いのでシングルとしては不利なのもあるが、彼等の音楽をアルバム単位で楽しみたいというリスナーが多いことの現れかと。
日々、日本のメディアでも多くの洋楽アーティストの来日やアルバム発売が告げられているが、Dave Matthewsの話は全くといっていいほど耳にすることはない。売れていることが、日本で取り上げられる条件なら、取り上げられて然るべき売り上げ成績では無いんでしょうか?ライブの興行成績を合わせたら、間違いなくトップクラスだろう。音楽的に素晴らしいだけでなくセールスでも負けていないのに何故こんなにも認知度に差があるのだろうか?
何故ここまで日本のメディアに黙殺されるのだろうか?
DaveがTom Hanksが丸くなったような赤ちゃん面の若ハゲだからでしょうか?
あまりにもエモーショナルなため歌っている時、まるで蒸し器が湯気を出しているように醜いからだろうか?(失礼!でもDave本人の弁です)
難しい事をだらだらと語るインテリだからでしょうか?
大人があまり音楽を聴かないこの国では、どうせ理解できる奴等は少ないから紹介しても金の無駄だ、とこの国の洋楽ファンはなめられているんじゃないですかね?
こんな極上のマンモス・バンド抱えているのに日本のBMGさんはAvrilたんとAguileraちゃん売るので精一杯なんですかね?上記のうち現在国内盤出しているのは半分以下で残りの権利は放棄しているようだ。アホだろ!
私のような年寄りも、いつまでも“安心して聴けるアダルト・コンテンポラリー”みたいになっちゃったクラプトンだけじゃなく、現在の空気を呼吸する生命力溢れる偉大なライブ・バンドの力を味わって欲しい。
もちろん若い人もね。
彼等のようなBandが正当な評価を得られないのは、国民の音楽性のみならず精神年齢の低さをも露呈しているような気がします。
それとも未だに未調のアーティストを探し出している私が成長してないのか?
DMBの魅力はライブ。人気がないから来日しない、ライブが見れないから人気が出ない、という悪循環。
しかも彼等の場合、本国では超がつくアリーナ・クラスになっちゃっているんで、今から来日はもう難しいかな・・・。
もし、今来たら・・・、髄液を垂れ流してでも見に行くぞDave!見てるか?
流石にこの人達は沢山見つかりました。怒涛の映像攻め。
Video 「Everyday」 PV
彼等知るにはPVよりもライブ映像なのだが、
これは赤いTシャツの兄ちゃんが見る者をハッピーにする不思議なビデオ!
Video 「All Along The Watchtower」
Woodstockでのライブ。人間スチーマー本領発揮!
Video「Gulf Coast Highway」with Emmylou!
曲はNanci Griffith、Daveのミュージシャンとしての懐の深さを感じる。
顔を歪め、足は子供のようにジタバタと落ち着きがない。
げっ、ギターはBuddy Miller(!!!)か!
ちびりそうなメンツだ!
Video 「Too Much」
これが本来の彼等の姿。
ファンキーで引き締まった演奏、タイプは違うがU2のBonoに勝るとも劣らない
説得力を持ったヴォーカル、だと思うのだが・・・。
CとSとNとY [MudslideslimのDetox]
(1970)
Rock史に燦然と輝く金字塔か?
(1969)
Yがいない分、評価も下がる?
先日、他の方のブログでStephen Stillsについて書かれている記事があった。そこの管理人の方が、以前から私がStillsに対して持っていた想いに近いコメントを書いていたので調子に乗ります。
「Deja Vu」と「Crosby, Stills & Nash」の2枚は、一般的には歴史に残るRockの名盤らしい。私も誰が主旋律なんだか訳のわからないハーモニーには圧倒されるし、好きな曲もある。だがアルバム通しての感想は・・・。
其々のソロの方が好きなアルバム多いんですよね。Crosbyは抜かして・・・。(すいません風船おじさん)
もちろん、私は上記2枚のアルバムをリアルタイムで聴いていないので、時代が求めていたサウンドがどういうものだったのか、身を持って体験できているわけではない。でもアルバム発売から35年以上経っているのだから、私なりの価値観で評価したい。「私は当時を知っているんだ!」と偉そうに抜かすおっさん達の言いなりになるのはごめんだ。(私も充分おっさんだが)もちろんそれがあって今の彼等ががあるってのが大前提という意味ではリスペクトしてますけど・・・。
そういう人達に限って今でもブランドのようにYだ、Yだとぬかすが、聴く、聴かないは別にして、何故かPearl Jamを理解しようともしないこの矛盾。
今は情報が氾濫している時代だからこそ、言われるがままではなく、自分で自分の好きなものを見つけて欲しいと思う。昔のように必死になって情報をかき集めたり、輸入盤を探し回らなくても洋楽が手に入る時代。TVや雑誌で垂れ流される情報を鵜呑みにして、何もわからぬまま与えられた物だけを受け入れて、これが洋楽だ!と信じ込んでいる人がいる一方で、ネットを介して情報を手に入れやすくなっている今だからこそ、辞書片手にあちこち飛び回り、自分の好きな音楽を探そうと躍起になっている逞しい若者達がいるのも知っている。
まあ、マニアックになるあまり、自分等の好きな音楽を理解しようとしない人々に対して排他的になりすぎるのにも?だが・・・・。まるでデビュー前に追っかけ捲ってたアイドルの認知度が急上昇した途端、興味を失い、次のアイドルに乗り換えるのと似て、そういう音楽の素晴らしさを広めたいのではなく、仲間内だけで盛り上がって楽しみたいだけのような・・・。
そうなっちゃうと本末転倒。その音楽が好きなのか、それとも少数派の優越意識が好きなのか?
とにかく、私が現役のときから懸念していたことだけど、この分野でもやらない奴とやる奴の格差が広がっている気がする。近いうちに絶対亀裂が入りますよ、日本社会に。後者の方が少数派だから『20代そこそこなのにTony Joeが好きだなんて言ったがために、会社で仲間はずれにされて自殺!』なんて見出しが新聞に・・・。
話が逸れました。CSNYですね。
Nはソロの1,2枚目、とCとの共演盤が良いし、Yのソロ活動に関してはご乱心(?)の時代もあったが、其々全てが深い意味のある作品。
SはCSNの2枚よりManassasの二枚の方が全然好きだ!私はRockファン失格かぁ?
歌だってギターだってYより正統派の巧さがあり、Bluegrass、CountryからSoul、Blues、Latinにまで造詣が深い音楽性にも舌を巻く。もちろんYの唯一無二のカリスマ性、巧いんだかなんだかわからないけど、「すいません、負けました!」と言わざるを得ないオリジナリティ溢れるギターとヴォーカル、その作曲能力と詩人としての表現力には疑いの余地はありません。私もYの信奉者です。しかしSとYに対する世間の評価はどこでこんなに差がついちゃったのだろうか??髪の毛の量だろうか・・・?いや、それは似たようなもんだ。
言ってしまえばこの人は器用貧乏なのかなあ。何でもある程度できちゃうんだけど、Yに比べると抜きん出ているカリスマ性が無いということか。それでも私にとっては充分魅力的なのだが・・・。
もう十数年前だがCSNのライブを見たことがある。Yは一人でホールを埋めちゃうのに、こちらは3人寄ってたかってチッタ("散った"じゃないですよ△◆さん!)ですよ。
あんまりじゃぁ、あーりませんかっ!?CSNやBuffalo SpringfieldのアルバムをRock史に輝く名盤だというあーた方、チッタ行きました?
何せ病気と年の所為で記憶が薄れていっているので定かではないが、Sが凄かったのだけは覚えている。あとの2人は歌の上手い普通の痩せたおじさんと太ったおじさん。ところがSはバックのバンドも連れて来ていないのに強引に、まるで鉈を振りかざし、ジャングルを突進するランボーのようにギターを弾き捲っていた。
それでも昔の確執が嘘のようにNさんとCさんは根っから良い人そうだし、Sさんも終始ニコヤカなライブであった。問題はSとYなんだろうな。
それでも、どちらから声をかけるのか知らないが、懲りずにたまに一緒にやってしまう二人・・・。
(1976)
これはYのメロウな曲には一聴の価値があるもの有り。
Sは・・・うーん、いいとこ探さなきゃ・・・(汗)
Old Soldier Never Dies [MudslideslimのDetox]
体内、心に溜まった毒素を吐き出して、健全な肉体と精神を取り戻そうという、今巷で話題のデトックス療法を取り入れた新コーナーMudslideslimのDetox。例によって不定期、いつまで続くか、いつ終わるかもわかりません!
吐き出された毒に気をつけてください!
以前紹介したWarren Zevonのボーナス付リマスター盤、「Excitable Boy」のみだが、欲望に敢え無く屈して購入、やはりRhinoのマスタリングは音いいっす!
Jack Ingramの新譜、「This Is It 」は予想通り彼の作品中最低の凡庸な売れ線カントリー。まず音が硬い。メロディセンスがあるのは認めるけど、この音作りじゃ受け付けませんって!
ていうか、これカントリーかよっ!ポップロックだろっ、こりゃ!でも今のカントリー・チャートってこういう音の人がよく入っているんだよね。これが一番売れてるってことは、こういう音を好む人のほうが多いってことなんだろうけど・・・。だからこちらの方が好きという方も多いと思うので、私の過去記事を見て、こいつとは趣味合わん!という方にお薦めの一枚。
まあ少しは稼がせてやろうか。君の作品を愛しているからこそ苦言を呈す!一稼ぎしたらこちらに帰ってきなさい!新作も一般的には悪くはないんだろうけど、君にはいなたい音のカントリーロックが良く似合う!古くからのファンを見捨てるな!私のブログを読んでいる事を願う!
ここから本題、
軋む身体に鞭打ち、久々にリハビリも兼ねて(言い訳)中古盤漁りに出かけてきた。
中古盤屋は戦場である。それも土曜日などは特に・・・。
中古盤漁りには独特の喜びがある。お目当ての物が無くて当たり前だから見つけた時の喜びはひとしお!
当日はあまり体調が良くなかったのだが、入店するなり久々の匂いにアドレナリンが噴出し、体の痛みも気にならなかった。
音楽好きな人は皆そうだと思うのだが、頭の中に大まかなリストがあるので、什器の"A"から順番に見始めて進んでいくのだが、半数くらいの客は同じように棚を順番に進んでいくので、よほど見る速度に差が無ければぶつかってしまう事はない。しかし私と趣味が近い天敵が、私の見ている場所をすっ飛ばして先に進んでしまった時なぞ、そ奴の見ている物が気になって心此処にあらず・・・。「此処を飛ばして先にアーティストの絶対数が多い"S"の棚に移るか?」「此処を空け渡したら、この直ぐ後に潜んでいるかもしれない掘り出し物を奴に取られるか?」等と非常に疲れる駆け引きの神経戦に引きずり込まれる。幸いなことに当日は天敵には遭遇しなかったのだが、中古盤屋には思わぬ伏兵が潜んでいる・・・・。
一点買いの客がいるのだ。
中古盤屋にたった一つの商品を探しに来ること自体解せないが、どうやら半数ぐらいの客はそうらしいので仕方が無い。それに時間が無くてポイントを決めて見る人もいるのは理解できる。しかし、人が見ている棚の下に割り込んでくるとはこれ如何に?それでも寛大にも上から見ていた私は見る速度を緩め、無法者に猶予を与えてやる。
なのにコヤツ見るのが遅い!すわっ、左側からは順番に見ている客が迫り来る。最早これまでよ、戦場にもマナーがあるのを知らぬのか!?と髪を振り乱し、目を血走らせ、鼻息も荒く、棚の下に割り込んだ無法者を蹴散らすべく、CDを取り出す手の動きを速め迫り行く。大抵はこれで敵は身の危険を感じ、たじろいで退散する。今回も二度ほど割り込んできた伏兵を蹴散らした。最終的に候補は15枚ぐらいに。しかし予算の都合で数枚消去、9枚まで減らし、7300円也。安っ!
一番の収穫はこれかな?アナログぼろぼろだったので・・・。
「Honk / Honk」 (1973)
West CoastのロックシーンでEaglesの「Peaceful Easy Feeling」の作者として有名なJack Tempchin、現在も活躍中のソングライターのJules Shearと共に三頭バンドFunky Kings(JBじゃありません)の一角をなしていたRichard Stekolが在籍していたことで知られるグループ。此処では力量のある他のメンバーとイコールな関係で、多彩な要素を感じさせるRockが聴かれる。少し洗練された都会的なサウンドでDanny KootchやCarol KingのCity、東海岸の歯茎丸出し男Peter GallwayのFifth Avenue Band、Ohio Knox等を好きな人にお勧め!
今回のCD化はUniversalの個人通販専門レーベルHip-O Selectから。洋楽ファンの皆さん、此処要チェックですよ!Universalといえば過去のA & M、MCA、Polygram、Geffen、Chess、Motown、Mercury等を抱える大会社なので、Rock、Soul、Reggae、Blues等幅広く、此処でしか買えないアイテムを数量限定でリリースしていますよ!物によってはボーナス・トラック付で!(またかよ!)Honkはボーナス10曲でした。なんじゃそりゃ!?
このバナーから激ヤバ音源の宝庫、Hip-O Selectへ飛べます!
このレーベルの商品はたまにAmazonやHMVでも見かけるが、とんでもない値段がついているので、クレジットカードさえあれば日本からでも買えるから、直接購入した方が得だね。
と言いつつもネット上でカードを使うことに未だ抵抗を持っている私は、他にもそそられるタイトルがあるのに指をくわえて見ているのみ。中古盤待ちか・・・・。
そのHonkが約1700円だったので他のCDの値段は察してください・・・・。
案の定、中古盤屋を出て土曜の夜の人ごみ溢れる街中を歩き出すと強烈な眩暈に襲われ、満身創痍の落ち武者のようにヨロヨロと帰途に着いた。