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よい医師とは? [脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)]

追突事故にあったのは2001年の10月、通勤途中だった。
片側2斜線の大きな通りを走行中、前の車が急にウインカーを点けて左側のガソリン・スタンドに入るために減速した。タイヤがロックするほどの急ブレーキで自分は追突を回避することが出来たのだが、後続の車が止まりきれず、というか殆ど減速することもなく追突してきた。大きなアンテナが立っていた車だったので無線機の操作に気を取られていたのかもしれない。その時はぶつけられた相手より、危険な運転をした前の車に対して頭にきていたのだが警官は「あんたは止まれたのだから止まれなかった後ろの車が悪い。」と前車の運転手をその場から立ち去らせた。後者の運転手も「しかし前の車けしからんねぇ。」なんて言っていたが、お前が言うなよっ!
その後、首や肩、背中の痛み、腕の痺れ等が続いていたのであちこちの整形外科、脳神経外科を転々としたが、「X線画像上は異常がないので痛いはずがない。」とか「動かしゃぁ治る。」などのドクハラまがいの扱いを受け、2003年の9月にたどり着いた病院で「脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)」であるとの診断が出た。当時は「厄介な病気になってしまった。」という思いと「俺の辛さを解ってくれる人がいた。」という安堵感が交錯した複雑な思いがあったことを覚えている。
それ以前の病院に通っていたときは疑問に思わなかったのだが、「脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)」であると診断したS病院のM脳神経外科医が俺の患部に直に触れた初めての医師だったのである。M医師が自分の両肩に触れて「すごい硬くなっているねぇ。」と言ってくれたときは嬉しくて涙が出そうになった。今思うと不思議だ。脳神経外科はともかく、整形外科、何故に患部に触らない!?まともな医者なら異常なまでの肩の張りに気がつくはずだ。彼らが行っているのはXPやMRIを撮り、異常がなければ直ぐ治るむち打ちだと言って痛み止めを処方し、順番待ちさせて、買い並べた機械に俺を座らせて温めたり引っ張ったりの理学療法。自分は座っているだけ。
いつも眠たそうな半開きの眼をして忙しそうだが俺の話に耳を傾け、俺のように治りの悪い患者がいると自分のことのように落ち込むM医師とは大違いである。今年1月の検査では髄液の漏れ自体はかなり止まってきていたのだが、体の痛みは全く取れていないので紹介された病院で胸郭出口症候群を併発していると診断され、そちらの治療を中心に行っているがM医師のもとには報告や相談のために、そして何よりも、時折無性に彼の顔を見たくなるので定期的に足を運んでいる。


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コメント 3

チクユウ

医者も選ばないと大変なことになるよね!
オヤジが入院していた病院なんか私がたまたま見舞いに行ったから
気づいたものの、ベッドの角度がきつくてうつむき状態、苦しくて窒息しそうだたんですよ!医療ミスが多いのもうなずけます。本当に患者一人一人の事を真に考えてくれるところなんてあるんだろうか?って思いますね!この医者に会うだけで癒されるというM医師は人間的にも素晴らしい方だと思います。
by チクユウ (2006-12-25 19:25) 

チクユウ

地域農民医療の神様と言われたW先生が先日96歳で亡くなりましたけど、「医者は技術だけじゃだめだ!人を愛せないとだめなんだ!」って言ってました。まさにその通りだと思いますね。
by チクユウ (2006-12-26 08:10) 

Mudslideslim

医者として何が一番大事かと問われると、やはり技術と知識が一番なんだけど、人間を相手にしてるってことを解って欲しいですよね。それも医学的知識のない・・・。
by Mudslideslim (2006-12-26 14:43) 

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