2008 Best Album (Reissue & Compilation) [Best Album of The Year]
今日の体調・・・・・
相変わらずの全身痛。一番痛い部位は日や時間によって移動。首がパンパンに張っていて、裂けてエイリアンが出てきそう。
スーパー・ボウルではアリゾナを応援していて一時は勝利を確信したのですが・・・時間の使い方が難しいスポーツですね、アメフトは・・・。
ハーフ・タイムに登場した方の新譜に関してはほとぼりが冷めてからレビューします。
お待たせしました。今更ながら2008年度ベスト・アルバムの発表です。このReissue & Compilation部門は選出が楽でした。全然買ってないからです!
「At Folsom Prison」 / Johnny Cash (1968)
ろくに確認もせず、「なぬっ?Folsomの映像が残っているのか!?」と、勝手に盛り上がって注文。DVDを見て盛り下がりました。んがっ、よく見るとこのドキュメンタリーは非常に興味深い内容です。その殆どがお蔵入りになっていた2ndショーの音源も嬉しいですが、ドキュメントのGlen Shirleyに関するくだりはよく知らない深い話だった。2枚組み全51曲+このドキュメントなら安い!
「Midwest Farm Disaster」 / Bob Martin (1972)
かん高い歌声からSammy Walkerと比較されることが多いSSWだが、SammyほどMountain Music色は強くなく、ヴォーカルのアクも強いのでどちらかというとPaul Siebeのほうが近いと思っていた。David Briggs,Norbert Putnam,Kenny Buttrey等のNashville組が参加でバックはタイトだがアルバム全体を占めているのは荒涼感。豚面の男が豚に乗っているこの奇妙なジャケットも有名。CD化はTex氏のところで知りました。ありがとうございます。
「Skyboat / Hymn To The Seeker」 / Mac Gayden (1976)
続いてこちらもNashville組。ソングライターにして数多くの名盤に参加してきたギタリスト。ボトル・ネックとワウ・ペダルを絶妙のタイミングで操るスライド・ワウ奏法の発明者Mac Gaydenの2ndと3rdのカップリング。
「Uneasy Rider」 / Charlie Daniels (1973)
日本では能天気なカントリー・サザン・ロックとの認識であまり人気がない南部の巨漢Charlie。でも私の印象は繊細さと大胆さが同居した器用で芸達者なマルチ・ミュージシャン。彼(等)のアルバムは08年に複数リイシューされたが、豪快なサザン・ファンク「Funky Junky」、「Ballad Of Easy Rider」へのアンサー・ソングであるトーキング・ブルーグラス・スタイルの「Uneasy Rider」を含む、まだCharlie Daniels Bandと名乗る前の本作をチョイス。
「Old Soldiers Never Die」 / Heads Hands & Feet (1973)
以前RepertoireでCD化されていたらしいが、今回は入手しやすいWounded Birdからのリイシュー。Albert Lee擁するHeads Hands & Feetのラスト・アルバム。前2作と比べるとカントリー色、スワンプ色共に後退しているが、勿論Leeの超絶弾き過ぎプレイを堪能できる曲もあり!いつもより歪んでいます。
Waylon Forever / Waylon Jennings and The 357s (2008)
特別歌が上手いわけでもなく、いい曲が書けるわけでもないがそのフェロモン(加齢臭)により、絶対的な存在感でファンを魅了をしていたWaylonとその息子Shooter君率いるThe 357sとの夢の共演。ライナーがしょぼいので、生前に一緒に録音した物なのか、死後にバックを差し替えた物なのかは不明ながら、The 357sならではの豪快なサウンドにWaylonのフェロモン・ヴォーカルが乗るRodney Crowell作の「Ain't Livin' Long Like this」や親子共作の「I Found The Body」等貴重なテイクあり。しかしながら、「White Room」のカバーは意図不明。
「Redwing」 / Redwing (1971)
顔が悪いくせに顔ジャケにしてしまったのが敗因か?CCRを生み出したレーベル、Fantasyが送り出した愛すべきB級アメリカン・ロック・バンドの1stアルバム。これもFalloutからのリイシュー。
「Tarzana Kid」 / John Sebastian (1975)
これも過去にCD化されていたようですが、格安で08年Rhino盤を入手。私の好みで言えば、名盤と言われている1stのドリーミー過ぎるサウンドよりもこちらの方が好み。本家Lowell Georgeが客演した「Dixie Chicken」、Every Brothersで知られる名曲「Stories We Could Tell」の自演を含む。Ry Cooder、Emmylou Harris、David Lindley等、豪華な客演も。
「At Home」 / Lambert & Nuttycombe (1970)
これは過去に国内紙ジャケのリイシューがあったようですが国内盤はあまりチェックしていないので気がつきませんでした。これはFallout盤。正に"At Home"な暖かみも感じられる一方、どこか物憂げな寂しさをも醸し出すフォーク・デュオのファースト。プロダクションにはMarc Bennoの相棒として知られるDavid Anderleと共にGlyn Jonesの名も。近年、Nuttycombeは地道にソロ活動を続け、Lambertは自殺。
「Sugar Mountain」 / Neil Young (1968)
アーカイブ・シリーズ3作目となるが、3作中最も古い音源なので"Disc 00"との遡った表記。ソロとしてのキャリアをスタートさせたばかりの初々しさも感じられ、Buffalo Springfield時代の曲目が多めにリストに並ぶ。うん○でも投げつけられそうなジャケのゴリラ目力に押されてランクイン。
「Country Funk」 / Country Funk (1970)
このバンド名と、Beckがサンプリングで使用したなどという肩書きにだまされてはいけません!そのサウンドはファンキーなカントリー・ロックではなく、CSNのフォロワーともいえるサイケなフォーク・ロックで、Stillsを思わせる声の持ち主までいるWest-Coastのバンド。Falloutという新興リイシュー・レーベルはこれから要注意。
The Worst Reissue Album Of The Year
「The Bootleg Series, Vol.8」 / Bob Dylan
CD3枚でこの値段はないだろっ!CD10枚分じゃないかっ!なめんなDylanっ!弱者の見方Johnny Cashを見習え!内容のほうは・・・
買ってないのでわかりません。評価じゃなくて貧乏人の愚痴僻みでした。ううぅっ・・・ホシィ。
総評
アレ?何故か半端に11枚になりました。リイシュー部門で選に漏れたのは数枚ですね。今年も超度級のリイシューはありませんでした。特に期待していた60~70年代のカントリーのCD化はそれほど進まなかったようです。いや、あったのかも知れませんが、見ないようにしていたのかもしれません。世間を騒がす未曾有の不景気とは関係のない理由ですが、我が家も未曾有の不景気でした。こんなに意識してCD、レコを買わなかったのは数十年ぶりです。それでも“多少のCDは我が家にとって生活必需品”と必要経費で落としてくれる相方に感謝です。
「Redwing」は要チェックですね。
「Country Funk」がCD化されているとは知りませんでした。しばらく前に僕もブログで取り上げていたので読み返してみると、「ニール・ヤングからの影響が感じられ」と書いてました。Mudさんは「Stillsを思わせる」って、両極端な感想なのが面白いですね。
by tex (2009-02-07 00:14)
texさんこんばんは。コメントありがとうございます。執筆前にカンニングしてなかったので今texさんの過去記事読んで冷や汗かきました。
>「ニール・ヤングからの影響が感じられ」
これはわかります。CSN(Y)というかBuffaloっぽいというか。プラス、私にはヴォーカルを取っている人のうち声や歌い方がかなりStillsっぽいと思える人がいたんですけど、私の腐った耳ではあてになりませんね。
texさんも最近辛そうですが私も眠れず這い出てきました。なんとかこの季節を乗り切ってください!なぜ私やtexさんのような善良な人間がこのような目に!?
by Mudslideslim (2009-02-07 01:08)
こんばんは。
僕も去年はあまりCD買ってないんで、
このレヴューを読みながら指をくわえてました(笑)
DYLANの3枚組は高過ぎですね。
通常の2枚組とどっちかと迷った挙句まだ買ってませんが(苦笑)
アノ方のアルバム・レヴュー楽しみにしてます。
また辛口の評価になりそうですね?
僕は結構楽しんで聴いてます(笑)
by DEBDYLAN (2009-02-07 22:50)
DEBさん、ご無沙汰です。
DEBさんもDylan買ってないんですか!?ならば私が買ってないのも許されますね。DEBさんはお酒(笑)やチビちゃんでお金がかかって大変だと思いますが、どこか中古盤屋で、この地味で面白みのないリスト中の作品を激安で見かけたらチェックできるようにプリントアウトして持ち歩きましょう!
あの方を好きな気持ちは負けていないつもりなんですけど・・・・。
by Mudslideslim (2009-02-07 23:31)
>あの方を好きな気持ちは負けていないつもりなんですけど・・・・。
あっ、書き方が良くなかったですね。。。 ごめんなさい^^;
そういう意味で書いたんじゃないんですよ。
好きだからこそ、厳しい意見を言えるってのもあるじゃないですか。
前作のレヴュー読ませていただいて、
僕なんかより深く聴いてるんだなぁと(当たり前か:苦笑)感じました。
僕はどうしても贔屓目でみてしまうんで^^;
またいろいろと気付かせてもらえるかと思うと記事が楽しみです^^。
『AT HOME』は未聴ですが、
一度紙ジャケCDを店頭でみかけ迷ったことがありました。
なんとなく僕の好きそうなサウンドかなって。
まだ残ってるかなぁ?(紙ジャケCD大好物です^^)
by DEBDYLAN (2009-02-08 01:02)
Debさん、お得意の再訪どうも!
>あの方を好きな気持ちは負けていないつもりなんですけど・・・・。
これは、自問の言葉です。書き方がまずかったのは私ですね。余計な気を使わせてしまって・・・。
最近は店頭でCDを漁ることを封印しているので「Lambert & Nuttycombe」が今でも店頭に残っているかどうかは定かではありませんがAmazonでは輸入盤の値段が上がってしまっているので国内盤の方がお得ですよ。
by Mudslideslim (2009-02-08 19:27)
お久しぶりです。
30数年前から、主にStonesを起点に過去とその継承者達への道をゆっくり歩いてます。少なくとも今年の前半はCountry Music近辺をウロウロしそうな気配です。
つい先日、Johnny Cashの映画をBSでやっていて断片的でしたがエエな~、と想いつつ観ました。で、オンラインで輸入盤の安い3枚組ベスト(何と1,500円ちょい、正に弱者の味方!)を探して注文したのですが、中々入荷されなくてもどかしい思いをしてます。
お体、ご自愛ください。
by substitute (2009-02-08 20:50)
substituteさん、こんばんは~。大腸ファイバー以来ですかね。
映画は「Walk the Line」ですかね。あれはよかったですよね。1500円の3枚組みとはさすがThe Legend-Johnny Cash!
体調へのお気遣いありがとうございます。
by Mudslideslim (2009-02-08 22:25)