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Mac Gayden 「Skyboat」 [Today's Album]

最近身体の痛みが強いんです・・・。その上所要であっちこっちでかけたりと・・・。
でも明日はゆっくりスーパーボウル観戦ができそうだ。またも?な作品をリリースして「やっちまったなぁっ!」感が強いあのお方も登場するようですし・・・。




「Skyboat」 / Mac Gayden (1976)
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Skyboat/Hymn to the Seeker

Skyboat/Hymn to the Seeker

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Big Beat UK
  • 発売日: 2008/09/16
  • メディア: CD


 1. Morning Glory
 2. Gettysburg
 3. Southwind
 4. Everlasting Love
 5. Freedom Drum
 6. Don't Look Back
 7. It's All Right
 8. Sweet Serenity
 9. Apalachian Fever
10. Waterboy
11. Diamond Mandara
12. Sunfall (Bonus)

Produced By Buzz Cason & Mac Gayden


カントリー・ロック・ファンにはArea Code 615、Barefoot Jerryのメンバーとして知られているMac Gayden。彼の名前を知らない人でも、70年代のアメリカン・ロックが好きな人なら、知らずうちに彼の特徴的なギター・プレーを耳にしているはずである。そう、J.J.Caleの「Crazy Mama」で聴かれる“アレ”である。

彼が最初に注目を浴びたのはBuzz CasonとのコンビでNashvilleのソングライターとしてである。67年にRobert Knightがアメリカでヒットさせ、続いてLove AffairというグループのカバーがイギリスでNO.1ヒットとなった名曲、「Everlasting Love」がきっかけ。因みにこの曲は後にGloria Estefan、U2もカバーしている。Love Affairにいたっては、続くシングルとしても、同じくBuzz CasonとMac Gaydenのペンによる「Rainbow Valley」を取り上げ5位を記録しているのでMac Gaydenの名は本国よりもまずイギリスで広く知られるようになったようだ。

その後ギタリストとしても頭角を表し、同じくNashvilleでスタジオ・ミュージシャンとして活躍していたWayne Moss、Charlie McCoy、Kenneth Buttrey等とつるみ始め、その一団は"Nashville Cats"などと呼ばれ数多くのアーティストのレコーディングに参加している。クレジットはないので彼の残したテイクが使われたかどうかは定かではないが、彼らと共にDylanのBlonde On Blondeのセッション現場にいたのは間違いないようである。
その他にMac GaydenのプレーはKris Kristofferson、Simon & Garfunkle、Steve Young、Tim Hardin、John Hiatt、Tracy Nelson、Hoyt Axton等のアルバムで聴くことができるが、独創的な奏法でセッション・ギタリストしての地位をも確立したのは71年のJ.J. Caleの「Naturally」ではないのだろうか。このアルバムの「Crazy Mama」で聴かれるスライド・バーとワウ・ペダルを絶妙のタイミングで同時に操ることにより得られたサウンドはシンプルなフレーズながら、楽曲のもつイメージを決定付ける大きな要素となっているためJ.J.本人によるものだと思っていた人も多かったらしい。

"Nashville Cats"の面々は、それぞれのセッションと平行してスタジオ・ミュージシャン集団がバンドとしてレコーディングする先駆けとなったスーパー・バンドArea Code 615として2枚のアルバムを残し、Area Code 615がBarefoot Jerryと変形するのに従い1st「Southern Delight」に参加。Barefoot Jerryはこの後も流動的にメンバーを入れ替え活動を続けるが、言いだしっぺではないかと思われるMac Gaydenはこの一枚の参加に留まり、ソロ・アーティストとしての活動を始める。

73年に初のソロ・アルバム「McGavock」をかのBruce JohnstonのプロデュースでUKオンリーのリリース(恥ながら未聴)。その後ABCと契約して76年にリリースしたのがこの「Skyboart」と「Hymn To The Seeker」の2作だ。因みに今回のリイシュー盤は2 in 1ではなくCD2枚組。

このアルバムにはいわゆるNashville Catsの面々は参加していないためか、カントリー色は希薄。スタジオ・ミュージシャンのアルバムにありがちなちょっとスッキリした感触の音で、南部ミュージック・ファンにも少し物足りないものかも知れないが、彼がそのギター・プレーや曲作りにおいてNashvilleのカントリーよりはサザン・ソウルに影響を受けているということは明白に聴いて取れる。其の辺りの嗜好の違いが様々な音楽を吸収していながらカントリー・ロックにこだわっていたBarefoot Jerryを抜けた要因なのだろうか。

1. 「Morning Glory」は典型的なサザン・ソウル・スタイルを持った曲調。イントロから聴けるMac Gaydenのトレード・マークともいえるスライド・ワウ奏法に深めのリバーブがかけられているので不思議な雰囲気となっている。間奏部、エンディングでは意志を持ち何か言葉を語っているかのようにも聴こえる。この曲は「Nirvana Blues」でも再演されている。
2. 「Gettysburg」はバンジョーの弾き語り風。他のNashville Catsの面々同様、彼も複数の楽器を弾きこなすマルチ・ミュージシャンであったのだ。
3. 「Southwind」は透明感溢れるアコースティック・サウンドと不器用ながらも誠実さが溢れるファルセット・ヴォイスが田舎の朝の空気を運んでくるような清清しい曲。管楽器の音色も効果的。9. 「Apalachian Fever」、10. 「Waterboy」も同様の雰囲気を持った曲だが、9. ではセロが効果的に使われており、10. ではロングトーンを自在に操るスライド・ワウが圧巻。
4. 「Everlasting Love」、セルフ・カバーとなったこの名曲でも勿論スライド・ワウ・がフューチャーされている。ストリングスやコーラス非常にキャッチーなアレンジだがサックスと掛け合いで聴かれるスライド・ワウだけが異様な泥臭さを醸し出している。
5. 「Freedom Drum」、せっかくハードにロックしている曲で、彼のスライドも存分に聴けるのにコーラスやストリングスがオーバーなのが惜しい。
6. 「Don't Look Back」7. 「It's All Right」もサザン・ソウルらしい曲調だが、ヴォーカルの弱さがちょっと残念。7. の押弦からスライドに雪崩れ込むギター・ソロは素晴らしい。
11. 「Diamond Mandara」、この曲のタイトルや95年に出されたアルバムのタイトルからすると、彼は仏教に傾倒していたのだろうか。タイトルどおり、東洋をイメージさせるちょっと気持ち悪い音使いで始まるがその後何故か爽やかに展開する曲で10分を超える大作。ちょっと眠い。

このアルバムと「Hymn To Seeker」は、カントリーにはこだわっていなかったGaydenと飽くまでもカントリーとして売ろうとしたABCの思惑がまったく噛み合わず商業的には大失敗。その結果、95年の「Nirvana Blues」まで彼はソロ活動を再開することがなかった。
確かに中途半端な路線と、下手くそでも強烈な個性があったJesse DavisやDonnie Fritts等と比べるとあまり特徴のないGayden自身のヴォーカルが弱さは否めないが、数々のセッション・ワークよりも彼が編み出したギター奏法を充分に堪能できることを考慮すれば、先駆者のソロ・ワークとしてもっと認知されるべきであったのに、後の評価も不当に低いような気がする。

余談だがBarefoot JerryのCinderellaスタジオで録音していたSteve Millerは(恐らく「NO.5」録音時でしょう)、そこでMac Gaydenからスライド・ワウ奏法の手ほどきを受け「The Joker」で披露。ここで聴かれるSteve Millerのフレーズはまったく迫力に欠け、本家の足の指元にも及ばないが、却ってその効果音的なしょぼいサウンドが「The Joker」という楽曲にマッチし大ヒットを記録した。おい、Steve Millerっ!Gaydenに然るべき分け前を払ったのか!?この泥棒猫っ!

さて、「Hymn To The Seeker」の方は・・・。
力尽きたのでもう辞めて明日の観戦に備えます。



「Morning Glory」

「“アレ”」
 


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