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Jim Lauderdale 「Honey Songs」 [Today's Album]

はあ~、最近も調子悪い日が多いです。
音楽は聴いているのですが、記事を書くために気を入れて聴くことができません。気を入れて聴かなきゃ記事を書けないっていうのもおかしな話ですが・・・。

聴き込めてはいないのですが、中堅どころのリリースが続く中、期待外れだったGary Louris、イマイチなShawn Mullins、歌い方は一時のブリッ子歌いから抜け出た物のあまりにも1stを意識しすぎで曲単位で1stにそっくりな曲ばっかりで質はどれも1st収録曲を超えていないSheryl Crow、どちらもコンセプト・アルバムだからしょうがない??なAllison MoorerとShelby Lynn姉妹と煮え切らない作品ばかり聴かされてきました。そんな中、奇を衒うことをせず(できず?)、いつもと同じように実力を発揮してくれていたのはJim Lauderdale。この人の場合はCountryよりになるか、Bluegrassよりになるかどっちかなんで・・・。

Honey Songs

Honey Songs

  • アーティスト: Jim Lauderdale
  • 出版社/メーカー: Yep Roc
  • 発売日: 2008/02/19
  • メディア: CD

North Carolina出身ながらL.A.に拠点を移しCBSと契約を結び1989年に1stアルバムを完成させていたがリリース直前でお蔵入り、Nashvilleでソングライターとして活動を再開しバックアップ・ミュージシャンとして多くのアーティストをサポートする傍ら、再度Repriseと契約を交わし91年にデビュー・アルバムのリリースに漸くこぎつける。その後Atlantic、RCA、Dualtone、Yep Rocとレーベルを転々とするが、一貫して力強いヴォーカルのカントリー・アルバムを作り続けている。サウンド的にはDualtone以降の方が圧倒的に好みだ。

特にここ数年の精力的な活動には目を見張る物があり、Yep Rocに移籍して以来ここ18ヶ月でブルーグラス・アルバムとカントリー・アルバムを交互に吹き込み「Bluegrass」、「Country Super Hits Vol.1」、「The Bluegrass Diary」に続いて本作で4枚目のリリース。
彼自身のアルバムが商業的に大成功を収めたことはないが、彼がソングライターとして手がけた多くの作品が様々なアーティストによって日の目を見ている。
L.A.時代にDwight YoakamやPete Andersonらと親交があったことも関係しているのだろうか。彼のヴォーカル・スタイルからもBaker's Field Soundの立役者、Buck Owensの影響が色濃く感じられるような気がする。

今回、バックを手がけているのは彼自身がDream Bandと呼ぶ伝説的名手達。Rick Nelson, Elvis Presleyの片腕であり、その後もCountry-Rockフィールドで名セッションを繰り返してきたJames Burton(Guitar)、同じくElvisを支え、それ以外でもJamesと行動を共にすることが多いRon Tutt(Drums)とGlen D. Hardin(Piano)、E. Street BandのGarry Tallent(Bass)、Manassasを始め、多くのセッションで活躍しているAl Perkins(Pedal Steel)、コーラス陣にBuddy Miller、Patty Loveless、Emmylou Harrisらといったオールスター。

  1. Honeysuckle Honeypie
  2. I Hope You're Happy
  3. Hittin' It Hard
  4. It's Finally Sinking In
  5. Borrow Some Summertime
  6. The Daughter Of Majestic Sage
  7. Molly's Got A Chain
  8. Those Kind Of Things Don't Happen Every Day
  9. Stingray
10. I'm Almost Back


1. はイントロからいきなりJames Burtonのそれとわかるテレキャス・リックで思わずにんまり。最強のカントリー・ピッカーを得て相変わらずな硬質のヴォーカルも力強く、スワンプ臭も漂うファンキーなホワイト・ボーイ・ブルーズ!
2. これも正に70年代のRockin'-Countryサウンド。Jamesのチキン・ピッキングがフェード・アウトしていくエンディングに「まだ消えないでくれい!」と懇願するが、ああ無常。
5.  AlとJamesのユニゾンによるテーマ部、絶妙なリズムの崩し方のヴォーカル、そして鳴きのメロディ。完璧な三連のカントリー・ソング。
8. Ron Tuttのブラシによるお馬が走るリズムの曲。能天気に聴こえないのは押さえ込んだヴォーカルとリラックスした熟練プレーヤによる演奏のためか、或いはより深く重い声質を持ったBuddy Millerのハーモニーのためか?
9. GPの「Ooh Las Vegas」を思い出すようなハイテンポの曲だがここでのJames Burtonのプレーはあの伝説的なプレーとは違ってより甘めのトーンで現代的なフレーズになっている。
10. Al Perkinsのペダル・スティールがJimのヴォーカルと共に咽び泣きを聴かせるスローなカントリー・ナンバー。サビで加わるハーモニーはEmmylou。

全10曲35分のカントリー・アルバム。物足りなくも感じられるが、「もっと聴きたいと思わせるところでサクッと終わるのが心憎い。」と考えるべきだろう。いずれにしろ皮肉なことに彼の曲を取り上げて昨今のカントリー・チャートに入っていて彼の収入源になっているようなアーティストよりも私にとっては何故か"Country"を感じさせる男である。

話違うけど歯を一時間磨くのって異常じゃないんですかね?



「I Met Jesus In A Bar」 (「Country Super Hits, Vol. 1」06年収録)


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