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The Dependables 「Klatu Berrada Niktu」 [Today's Album]

昨日は義母の三回忌法要でした。気圧の谷間のような荒れ模様の天気でかなり調子が悪かったですが、義母はとても穏やかで優しく、自分よりも他人の喜びを優先する聖人のような人だったので片道2時間かかる運転もがんばってこなしてきました。しかし、何故か義母の3人の娘達は誰一人としてその穏やかさを全く受け継いでいないんですよね・・・。

今秋の大物リリースはまだまだありましたが、とりあえずまたランダムなアルバム紹介に戻らさせていただきます。

「The Dependables / Klatu Berrada Niktu」 (1971)
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Klatu Berrada Nitku

Klatu Berrada Nitku

  • アーティスト: Dependables
  • 出版社/メーカー: Revola
  • 発売日: 2003/09/22
  • メディア: CD


① Loving You More
② Who Could You Get (To Love You)
③ Give Me Love
④ Standing Here Alone
⑤ Don't Blame On Me
⑥ I Don't Know
⑦ Get It, Get It
⑧ Baby Don't Cry
⑨ To Do Me Right
⑩ I've Got No Time
⑪ I Take What I Want

まだCD化されているものが少なくてSSWやSwamp系のアナログを買い漁っていた頃、未開拓のアーティストを選ぶ基準はジャケット写真やレーベルといったものより、プロデューサー買いや参加ミュージシャン買いの方が高い確率で当りが多かった。
このアルバムを手にした理由はドラムスにChuck Blackwell、そして当時バリバリのベーシストであった私の師Carl Radleが参加しているのを見つけたから。
聞いたことないアーティスト名に解読不能なタイトルだったがCarl参加で即購入。

今年になってから、こいつがCD化になったを見つけて小躍りして注文したのだけどリリースされたのはけっこう前。オリジナルはUnited ArtistだったがUKのRevolaとUSのSound City Musicというレーベルから再発。ここで"Remastered"の文字に騙されてUKのRevola盤をチョイスしたのだがこれが大間違い。
アナログ盤はアナログといえども、「ここまでこもった音は聴いたことがねえよ!」っていうぐらいモコモコしていた。それをリマスターに関わった本人達も気にしていたのかどうか、これでもかって言うぐらい高音域を強調したマスタリングで耳が痛い。最近こんなのばっかり・・・。どなたかUS盤聴いた方いっらっしゃいます?リポートください!

中身の方は流石Carl Radle参加、と言えるぐらい素晴らしいB級スワンプ!(?)

The DependablesというのはThe MilleniumやSagitariusに在籍していたJoey Stecが、Ralph Scalaが在籍していたBlues Magoos(あのEric Justin Kazも在籍)のレコーディングに参加したことから始まったJoeyとRalphのデュオかと思っていたのだが、どうやら

Ralph L. Scala (Vo, Piano, Organ)
Joey Stec (Guitar)
Ron Gilbert (Bass) Blues Magoosのメンバー
Claudia Lennear (Vo) Shelter People!
Chuck Blackwell (Dr) Taj Mahal, Leon Russell等と活動

が正式(?)なグループ・メンバーで、そこに

Carl Radle (Bass) Derek & The Dominos, Mad Dogs & English Men
Randy Nayler (Key) Randy Meisnerが在籍していたThe Poor
Tom Brumley (Pedal Steel) Buck OwensのBuckaroos等

等がゲスト参加、というのがクレジットによると正しいようだ。

Boyer & TaltonのCowboyのサウンドにホーンを加えてリズムも少々重く、ヴォーカルもBoyer & Taltonの情けなさと切なさを兼ね備えつつ、よりソウルフルにした感じ。このメンツなら当然だがソウルフルでありながら、カントリー色、フォーク色、ヒッピー色を兼ね備えたレイドバック・サウンドが聴ける。
①、②、⑥、⑧は裏返りそうなRalphのヴォーカルにホーンやClaudiaの声が絡みつく元気の良いファンキーなソウル・ナンバー
④Dominosの「Keep On Growin'」を思わせる一番お気に入りの曲。Joeyのギターには強烈な個性は感じられないしソロらしいソロも取らないが、悪くはないしわりとオブリ弾きっぱなのだがヴォーカルの邪魔もしていない。
⑤Tom Brumleyのペダル・スティールをフューチャーしたカントリー・ソング。
⑦はIke Turner作、泥沼の中を這いずっている様なスワンプ・サウンド炸裂。Claudiaのソウルフルなソロ・パートも聴ける。
⑩アルバム中最もブルージーなナンバー。Joeyのギターが長めに聴ける。良い音は出しているがやはりリード・ギタリストではないかな?という印象。これもB級スワンプの醍醐味ということで。
⑪多くのアーティストにカバーされているIsaac Hayes作のソウル・ナンバー。ArethaやSam & Daveを超える名唱とは言いません。が、スピード感だけは負けていない。

アルバム一枚で消えたグループだが、スワンプ・ファンにとっては抑えといて損はない入手容易盤。
どうしても紙ジャケでのCD化にばかり目が行ってしまうが、こんなの出てたの!?っていう再発盤、けっこうありますね・・・。しかも安価で・・・。


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holy-ghost

こんばんわ。今日ニュース・ステーションで髄液漏れ? ブラッド・パッチの
事をやっていました。小学生の子供の事したが、体・金銭的に大変なのが
少し理解できました。交通事故との関係がはっきりしているのに
何故医学的に解明?されていないから、保険料が支払われないのかが
良く分かりません。変ですよねー。
by holy-ghost (2007-11-15 23:45) 

Mudslideslim

holy-ghostさん、ありがとうございます。
私も見ていましたよ。子供は辛いと思います。治療自体が痛いですからね。あの男の子の場合は成長期だったのでちょっと酷い合併症を起こしちゃっていて可哀そうですね。健康保険の件はマスゾエさんに期待していたのですけど、彼も他の件で今大変そうですからね。国から研究費とかは出始めているみたいですけど、外科医の中でもまだ異論を唱えている人もいるみたいで、認められるまであと数年はかかりそうです。
by Mudslideslim (2007-11-16 22:50) 

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