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Brad [Today's Album]

「Welcome To Discovery Park / Brad」 2002
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Welcome to Discovery Park

Welcome to Discovery Park

  • アーティスト: Brad
  • 出版社/メーカー: Redline Ent
  • 発売日: 2002/08/13
  • メディア: CD

一般的に言うとAlternative Rockという括りに入ってしまうのかな?
でもMudslideslim的に言わせてもらえば、これはれっきとしたアメリカン・ロックだ!
年配のRockファンで、「Pearl Jamは悪くないんだけどちょっと重すぎ。」、という人にもお薦めのグループだ。

ご存知Pearl Jamのギタリスト、Stone Gossardがサイド・プロジェクトとして、元MalfunkshunのドラマーRegan Hager、自らもソロ・シンガーとして活動するベーシストのJeremy Toback、ヴォーカリストのShawn Smith等、Seattle周辺のミュージシャンと92年にスタートさせたバンド。
1stアルバム「Shame」を93年にリリース。そそられる曲もあったのだが全体的に中途半端で。、今聴いてもGossardがPearl Jamでの活動以外に何をやりたかったのかがいまいち伝わってこない作品。
GossardがPearl Jamに戻り、Jeremyはソロ活動、残りの2人はSatchelとして活動するがいまいち世間の注目を集めるに至っていない。

再度Bradとしてトライした97年の「Interior」も同じくセールス的には失敗、だがその70s Rockへのオマージュとも取れる素晴らしい内容で、Rockファンの注目を集め始める。

3rdになる本作も2ndの路線を推し進めた快作だ!Satchelのベーシスト、Mike Bergもベース、キーボードにと全面参加、加えて今回よりCherrywine(知らなかったなあ、何でも元Digable PlanetsのIshmael Butlerが結成したよりルーツ嗜好のHip-Hopグループらしい・・・。おっ、Digable Planetsは知ってます。)というHip-Hop系グループのThaddeus Turnerというギタリストも参加。こいつが隠し玉的に要所要所でいい仕事してます。今作では気心知れたSeattleをベースに活動するアーティストがShawnを中心に集まり、時間が空いている時に自分のパートを録音するという形態をとったんではないだろうか?なんせ、Gossardが参加していない曲もあるぐらいだから・・・。

タイトだが適度に緩いバンド・サウンドに加えて、本人がPrince(!)に影響を受けたと語る、激エモーショナルなShawnのヴォーカルがBradの武器か。
それにしてもShawnのソングライティング、ヴォーカリストとしての成長は著しい。

①「Brothres And Sisters」、これはもうタイトル勝ち。でもハードなオープニングを期待していたら、のっけからスローな楽曲でガクッと来たが、何故かグイグイと引き込まれ、気がついたら一緒に口ずさんでいた・・・。「Hey Hey Hey~♪」
と・・・。ブリッジでのナリフリ構わぬShawnの歌唱が熱い!
②「Shinin'」は2ndの名曲「The Day Brings」に共通する雰囲気をもった美しい曲。こういう囁くような語り口もまたShawnの魅力だ。
④「Never Let Each Other Down」、⑤「If You Could Make It Good」、⑦「Takin' It Easy」⑧「Sheepish」とNeil Young調の曲が目立つ。⑧なんかはそのワルツ調のリズムからも「Only You Can Break My Heart」を思い出した。ShawnがPrinceに影響を受けたと知る前は、この人のルーツは絶対Neilだと思っていた。Princeに影響を受けたと知った今でもこういう曲を聴くと・・・・。ぜったいNeilだろっ!正直に言いなさい!
⑥「Revolution」キターッ!これぞGossardというギター・リフでグイグイ引っ張るRockナンバー。エンディングも潔いぞ!
⑪「La, La, La」これも70’s ハードロックを思わせるへヴィーなナンバー。出だしから崖っぷち、危ういShawnのヴォーカルに痺れる。⑥同様、このようなクラシックなハード・ロックもBradの魅力だ。Pearl JamではMike McCreadyにリード・パートを譲りがちなGossardだが、此処では時代錯誤なワウ・リードで弾きまくりだ!髪の毛切ってからは栄養失調のガリ勉君みたいだが、あんたの魂がRockしているのは私にはよくわかっているぞGossard!(ロンゲの時もGeekyだったかな?)
⑫「Yes, You Are」は再び淡々とした語り口調で始まるが、次第に熱を帯びてくるShawn、そしてエンディングのリード・パートへ!驚いたのが此処でのリードがGossardではなく前述のThaddeus Turner。ロックしてます!Cherrywine要チェックか?リズム隊も呼応してグッと盛り上げる。

当初は"Another Side of Gossard"という感があったBradだが、Shawnの成長と共に独立したバンド・サウンドを聴かせる様になった。
これをアメリカン・ロックと呼ぶのには異論もあるかもしれないが、90年代シアトル発のRockを全てAlternative、あるいはGrungeの一言で片付けてしまうのもなんだかなあ。
うーん、やっぱアメリカン・ロックだ。

蛇足ですが、ベーシストのJeremy Tobackも味わい深い喉の持ち主でRCAでのソロ作は中々!


Video「The Day Brings」 PV
えっ?あんたJack Black?というShawnのいでたちながら繊細な歌を聴かせます。
タイトなリズム隊、必要最低限のGossardのリードパートもNice!


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Mudslideslim

deacon_blueさん、ありがとうございます!
by Mudslideslim (2007-05-04 22:39) 

DEBDYLAN

遅レス、すんません。
と書き出してみたものの・・・

前にも書きましたが、この時代の曲は全くといっていいほど知りません(汗)。

Mudslideslimさんの記事を読んで、気になったミュージシャンは少しづつ聴いていこうかと・・・

コメントになっていないコメント、失礼しました・・・
by DEBDYLAN (2007-05-05 01:02) 

Mudslideslim

ありがとうございますDEBさん!
遅レスでも問題ないですよ!もっと古い過去記事に対するレスもいつでも
受け付けてます。(笑)
興味を持って読みに来てくれているだけでありがたいです!
by Mudslideslim (2007-05-05 21:08) 

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