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またボーナス・トラック? [Music]

Rhino RecordsからWarren Zevonの旧作がリマスター、ボーナス・トラック付で発売になったらしい。うーん、そそられるなぁ・・・・。

でもリマスターはともかく、ボーナス・トラックっていうのはちょっと問題あると思いませんか?

“アルバム単位”という考えはA、B面が無くなったときに死んでしまったのかもしれない。
それでも“日本盤のみボーナス・トラック付”とかの売り文句を見ると、「アルバムはアーティストがチョイスした全ての曲を含めて一つの作品なんじゃないかなあ?」と疑問に思ってしまう。
アーティストが悩みに悩んでレコーディングした曲の中から収録する曲を選び、曲順も練りに練って“これで完成”、とした作品にボーナストラックを付けると違った物になってしまっているんじゃないだろうか?

もちろんアーティスト側もある程度の承認は出しているのだろうけど、例えば、もしJimi Hendrixが自分のアルバムが裏表のない小さな白い銀の円盤に収められ、自分がボツにした曲やテイクが加えられて売られているのを知ったらなんて言うのだろうか?と疑問に思う。
Springsteenなんかは一つのアルバムを作成するために膨大な数の曲をレコーディングしても、アルバムのコンセプトに外れている物は楽曲の良し悪しに関わらずお蔵入りにしているらしい。今までに外された曲はライブでプレイされたこともあったが、4CDボックス・セット「Tracks」という形で日の目を見た。聴いた人はもうわかっていると思うけど、Springsteenは楽曲のクオリティが低いからその曲をボツにしたんではないってことが良くわかる。正直“あのアルバムのあの曲よりこっちの方が良いよ!”という曲がめじろ押し!「18TRACKS~The Best of ”TRACKS” 」なんていう「Tracks」収録曲の中から選ばれた編集盤みたいのも出てて、そこには「Tracks」にも入っていない未発表曲も収録されていたが、Boss贔屓の私は、こういうせこいファン泣かせの企画はBossの仕業ではなく、CBSの陰謀だと硬く信じている。
彼ほど妥協が無い人も逆に珍しいと思うけど、Van Morrison(いやこの人も妥協を知らない超頑固親父か?)の「Philosopher's Stone」なんかも同じような考えで出された未発表曲集なのかな?こっちも良い曲多かったし!

アルバムという芸術作品を大事にするのなら彼らの採った方法が未発表曲も聴きたいファンにとって正しいやり方?

今やそのアーティストに関する情報はネットでいくらでも手に入る時代。
解説やボーナス目当てに高い新譜の日本盤を選ぶことは殆どない。そのボーナスがシングルのB面に入っていることもよくあるし。(あまりシングルを出すようなアーティストを買うことはないのだけど・・・・。)

と言いつつ、給譜の再発となると既にそのアルバムのオリジナル・コンセプトは理解していると自分に言い訳し、せっせとWarren Zevonのボーナス・トラック曲目をチェックしている意志薄弱な私・・・・。今までにもいっぱい買っています・・・。
またボーナス・トラックがいい曲やアレンジ違いだったりするんだよな、これが・・・。

Tracks

Tracks

  • アーティスト: Bruce Springsteen
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/11/10
  • メディア: CD

 

The Philosopher's Stone

The Philosopher's Stone

  • アーティスト: Van Morrison
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1998/06/16
  • メディア: CD



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コメント 4

チクユウ

本当にボーナストラックはセールスの陰謀か?と思いますけど、
そう思いつつも、何!ボーナストラック付き?どんなの入ってるんだ?とか
つい乗せられてしまいますね!
でも必ずアーティストには了解をとってあると思うし、その時にボツでも後で
聴いてみたら「へ~、音は悪いけど勢いがある!」とか貴重な音源もありますよね!
by チクユウ (2007-04-06 14:14) 

Mudslideslim

チクユウ師匠、コメントありがとうございます!
風邪の具合はもうよろしいのですか?
ボーナス・シングルみたいのだとアルバムの統一感を
損ねないでいいと思うのですが、経費がかかりますもんね。

ライブにも顔を出したいと思っているのですが、なかなか・・・。
by Mudslideslim (2007-04-06 17:24) 

DEBDYLAN

こんばんは。
遅レス、すみません・・・

ボーナス・トラック。
確かにミュージシャンのアルバム・コンセプトを台無しにしてしまいますね。

LP時代とは違い、「A面ラスト」とか「B面トップ」という気の効いた構成ができなくなった今日でも、作り手はCDフォーマットの中で起承転結を考えているに違いないと信じております。

その練りに練ったラスト・ソングの後、余韻に浸る事を禁じるかのように始まる楽曲。ちょっと興醒めしちゃいますね。

でも、好きなミュージシャンの曲が沢山聴ける、という点では嬉しく思ったり・・・
自分勝手な僕です(苦笑)

僕だったら嬉しいボーナス・トラックは、というと。

フェイド・アウトしている曲の完奏ヴァージョン。音楽をプレイしている立場の僕としては非常に気になります。

同時期のアルバム未収録既発曲。同時代の作品がまとめて聴けるのは嬉しいです。

同時期の収録曲のライブ・ヴァージョン。その時代の空気に浸りたい。

こんなところでしょうか。

『18TRACKS』迷って迷って、未だ未購入です。
紙ジャケCDがあるうちに買っておきましょうか(笑)
『TRACKS』は最高っす!!
by DEBDYLAN (2007-04-07 00:06) 

Mudslideslim

DEBさん、コメントありがとうございます!

iPod世代の若者達にはあまり関係の無い話なのかもしれませんね。
ただ単純に多くの曲が聴ける方が良いと思っているのかもしれません。
アルバムを買ってくれる人はまだましなのでしょう。
試聴して気に入った曲だけをダウンロードしている人達には
全く関係の無い、おっさんの戯言ですよね、きっと・・・。

ごちゃごちゃ言っといて購入している私達もレコード会社の思うつぼ?
by Mudslideslim (2007-04-07 10:56) 

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